Instagramを運用していて、リールとフィード投稿のどちらを優先すべきかと迷ったことはありませんか。
「リールが盛り上がっているのでリールにするべき?」
「まずはフィード投稿でフォロワーを増やすべき?」
と、迷いながらなんとなく投稿している人も多いのではないでしょうか。
Instagramには、リール、フィード投稿、ストーリーズの3つがあり、それぞれ投稿の作り方や投稿方法、ユーザーからの見え方などが異なります。あなたの投稿のファンを増やし、リーチを伸ばすために、それぞれの特徴を理解して上手に活用しましょう。
この記事では、Instagramのリールとフィード投稿の違いを整理し、投稿計画を立てるヒントを紹介していきます。Instagramの運用で迷った時の基本の考え方も解説していますので、Instagram全体の戦略を決める際にもぜひ参考にしてみてください。
目次
Instagramのリール、フィード投稿の違い
まずは、Instagramのリール、フィード投稿とはそれぞれどのようなものなのかを整理しておきましょう。
Instagramのリールとは
リールは、Instagramで投稿できる最大90秒のショートムービーです。
一度見始めると次々に楽しい動画が流れてくるので、ちょっとした空き時間に気軽に見ている人も多いのがリールの特徴です。投稿されるリールはバラエティに富んでおり、プライベート映像や面白動画などのほか、企業の商品紹介や解説動画、イベントの様子を公開する映像などもあります。CMのように素敵なイメージ映像を作成し、BGMを追加してリールで投稿している例もあります。
リールはショートムービーの形になっていますが、わざわざ動画を撮影せず、スマートフォンに保存されている写真や画像を組み合わせて作ることもできます。
Instagramのフィード投稿とは
フィード投稿は、Instagramの基本の投稿です。Instagramのアプリを起動すると最初に表示される画面が、フィードとよばれています。
動画も投稿できますが、静止画で複数ページ構成になっていることも多いのが、フィード投稿の特徴です。プライベート写真を友人に共有したり、料理レシピや美味しいお店などの情報を載せたり、ビジネスなどで使えるティップスを提供したりといった投稿も多く見られます。
投稿画像内にテキストを入れるだけでなく、キャプションで詳しく解説したり、自社サイトや通販サイトに誘導したりと多くの人や企業が色々な工夫をしながら集客に活用しています。
なお、投稿したリールもフィードに表示されます。
リピーターを増やすInstagram集客のコツ
Instagramからのリピート利用を増やすには、コンテンツの質と、フォロワーとの継続的なコミュニケーションが重要です。
効果的なコンテンツの作り方に迷ったら、AIQにご相談ください。AI分析ツールMoribus Naviを使って、貴社に最適な投稿戦略の立て方をご紹介します。
リール・フィード投稿とストーリーの違い
続けて、リールやフィード投稿とストーリーの違いを整理しておきましょう。ストーリーには、以下のような特徴があります。
24時間経過すると消える
ストーリーは投稿から24時間が経つと自動的に消えるため、長期間残ることを気にせず、気軽に投稿できます。
企業アカウントでは、通常の投稿とは異なるスタイルの動画をシェアしたり、期間限定のキャンペーン情報を提供したりするなど、さまざまな用途で活用されています。
最大60秒のショート動画である
ストーリーは、最大60秒までのショート動画の投稿形式で、主にフォロワーに向けて発信されるものです。一方、リールは最大90秒までの動画投稿が可能で、広範囲のユーザーにリーチできる拡散力があります。
フィード投稿でも動画を使用できますが、基本的には画像やテキストが中心です。
アンケートや質問などのさまざまな機能がある
ストーリーには、フォロワーとのやり取りを活発にするための機能が多く搭載されています。たとえば、アンケートや質問の機能を使ってフォロワーから意見を集めたり、ストーリーから直接Webサイトに誘導したりすることも可能です。
さらに、誰が視聴したかを確認できる閲覧履歴(いわゆる足跡機能)も付いているため、どのフォロワーが興味を持っているかを簡単に把握することができます。
インスタのリールのメリット
リールは、多くの企業が活用している強力なマーケティングツールです。リールを活用するメリットを3つ紹介します。
高い拡散力で新規フォロワーを獲得しやすい
2024年のアップデートにより、リールがこれまで以上に新規ユーザーに届きやすくなることが発表されました。従来は、フォロワーが多いユーザーのリールが優先的に拡散される仕組みでしたが、今後はフォロワーの少ないアカウントや、始めたばかりのユーザーのリールも、興味関心の合う層にどんどん拡散されるようになります。
これにより、ビジネスアカウントでも新規フォロワーを獲得しやすくなることが期待されます。リールは、今後さらに積極的に取り入れるべき機能となるでしょう。
発見タブの画面に大きく表示される
Instagramの発見タブには、リールとフィード投稿のサムネイルが表示されています。このうち、リールのサムネイルはフィード投稿の倍の大きさで表示されるため、ユーザーの目に留まりやすいという特徴があります。
発見タブはInstagramユーザーが新しいコンテンツを探す場として利用されています。リールがここに表示されることで、より多くのユーザーに見てもらえる可能性が高まります。
多くの情報を視覚的に効率よく伝えられる
動画は、文字に比べて数千倍もの情報を伝える力があると考えられています。さらに、映像と音楽を組み合わせることで、わずか90秒の短い動画でも視聴者を引きつけながら効果的に多くの情報を伝えることが可能になります。
近年、特にZ世代を中心に、時間効率を重視する人々が増えてきました。短時間で多くの情報を視覚的に届けられるリールは、これからの時代に合った投稿手段といえるでしょう。
インスタのフィード投稿のメリット
フィード投稿は、商品について詳しく知ってもらいたいときに最適な投稿方法です。
複数の画像で商品の魅力を伝えられる
フィード投稿では、最大10枚までの画像とテキストを投稿できます。テキストも多く入れられるため、商品の特徴や価値を詳しく伝え、フォロワーの理解を促すコンテンツを作ることができます。
保存してもらい、見返してもらえるようにコンテンツを作ることで、ユーザーと長期的な関係を構築することも可能です。
アカウントの第一印象を左右できる
フィード投稿は、プロフィールを訪問したユーザーにアカウント全体の雰囲気や特徴を伝えるのに役立ちます。
プロフィール画面には、1列に3枚ずつ投稿のサムネイルが表示されており、このサムネイルはプロフィールグリッドと呼ばれています。フィード投稿の1枚目の画像を工夫すると、このプロフィールグリッド全体をデザインすることができます。
プロフィールグリッドを意識した投稿デザインは、初めて訪問したユーザーに強い印象を与え、興味を引くのに有効な手法です。
リールとフィード投稿、どちらを優先すべき?
リールとフィード投稿は、どちらを優先して投稿すべきなのでしょうか。
一般的には、1日にリールとフィード投稿を1つずつ、あるいは1日おきなどがよいといわれています。しかしそれよりも重要なのは、「ユーザーが何を見たいのか」という視点です。
リールとフィード投稿はユーザーが見る目的が異なりますので、適した投稿内容も異なります。動画を眺めて楽しめる内容であればリールが適していますし、情報を整理してじっくり読むべき内容であれば、フィード投稿が適しているかもしれません。
リールとフィード投稿のどちらを優先すべきかを考える前に、まずはあなたがユーザーに何を伝えるのか、そのためにはどちらが適しているかを検討することをおすすめします。
インスタのリールに適した投稿内容
リールは、最大90秒の動画で視覚的に情報を伝えるのに優れた投稿方法です。リールに特に適している投稿内容を2つ紹介します。
How-to動画
How-to動画とは、商品の使い方や操作手順を解説する動画です。ステップごとに動画で見せながら解説すると、ユーザーが理解しやすく、実践できるようになります。たとえば、料理のレシピやDIYプロジェクト、化粧品の使い方などがよく見られます。
リールは短い動画で視覚的に情報を伝えるのに向いているため、How-to動画との相性が良く、多くの企業に利用されています。
動画による商品紹介
多くの企業が、リールを活用して商品紹介動画を公開しています。リールはユーザーの興味を引きやすく、最大90秒という短時間で効果的に伝えられるのが大きな利点です。
リールで実際に商品を使用している様子を公開すると、ユーザーが自分の生活に取り入れるイメージを持ちやすくなります。美しい映像にするよりも、日常生活に寄り添った投稿を行うことで、より親しみやすく、購買意欲を高めやすくなるでしょう。
インスタのフィードに適した投稿内容
フィード投稿は、商品やサービスの紹介に活用される投稿方法です。中でも特におすすめの内容を2つ紹介します。
情報量の多い投稿
フィード投稿は、最大10枚の画像を一度に投稿できるため、多くの情報を一度に伝えるのに適しています。キャンペーン情報や商品の特徴、使用方法などを複数の画像やテキストを使って丁寧に説明できるため、ユーザーに詳しく理解してもらうことができます。
たとえば、商品紹介や「○○5選」のように内容を整理して視覚的に伝えるのも一つの方法です。情報量が多い分、後で見返しやすく、保存されやすいというメリットもあります。
商品紹介のまとめ
フィード投稿は、商品の特徴や魅力が伝わりやすい投稿方法です。詳細を見せる画像と、情報を的確に伝える文章を組み合わせることで、ユーザーに商品価値を効果的に伝えることができます。
また、フィード投稿はユーザーが時間をかけて読む傾向があるため、商品に関する理解を深めやすいという利点があります。ユーザーの購買意欲を高め、売上に直結させたい場合は、フィード投稿を活用するのがおすすめです。
リールとフィードの投稿例
リールとフィードそれぞれの投稿例を見てみましょう。
リノベる株式会社では、Instagramでリールとフィードを使い分けてリノベーション住宅の映像や写真を投稿しています。
リールでは、空間全体の様子を撮影した映像を作成。家族の人数や部屋の広さなども表示し、ユーザーが「自分が住むとどうなるか」をイメージしやすいような動画を投稿しています。
フィード投稿では、キッチンやクローゼットなど部屋の中の詳細がわかるような写真を掲載。多くの人が気になる水回りなどをじっくり見て検討できるように、複数枚の写真を投稿しています。
リノベる株式会社のInstagramでは、リールとフィードの投稿内容を使い分けることで、ファンを増やすことに成功しています。ぜひ参考にしてみてください。
リールとフィード投稿の最適な更新頻度
では、リールとフィード投稿はどの程度の頻度で更新すると良いのでしょうか。
投稿頻度が高ければ、多くの人にリーチするチャンスが増えます。そのため、上述の通り1日1回ずつ程度投稿するのが理想といわれてはいますが、難しければ1日おき、それも難しければ、可能な頻度で定期的に投稿しましょう。頻度を高めるために投稿の質が低下してしまうとファンが減ってしまうので、質を維持できる頻度で定期的に投稿することが重要です。
リールにするかフィード投稿にするかは投稿内容によりますが、フォロワーの少ない初期の頃は、リールを活用すると新しいユーザーにリーチしやすいとされています。リールとフィード投稿それぞれをストックしておき、交互に投稿するなどの運用をするのも一つの方法です。
まとめ
この記事では、Instagramでリールとフィード投稿のどちらを優先すべきかについて解説しました。
- リールとフィード投稿の違い
- リール・フィード投稿とストーリーの違い
- インスタのリールのメリット
- インスタのフィード投稿のメリット
- リールとフィード投稿のどちらを優先すべきか
- インスタのリールに適した投稿内容
- インスタのフィードに適した投稿内容
- リールとフィードの投稿例
- リールとフィード投稿の最適な更新頻度
リールとフィード投稿は、見る人の目的が異なります。その違いを理解してしっかり使い分けることで、あなたの投稿のファンを増やし、よりリーチを伸ばすことができるでしょう。
Instagramで重要なのは、ユーザーが何を知りたいのか、そしてあなたが何を伝えられるのかを分析し、ユーザーを満足させられる投稿を続けることです。なんとなく投稿するのではなく、しっかり戦略を立てて計画的に投稿することをおすすめします。
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