インフルエンサーマーケティングで注意すべき遵守事項とは？

インフルエンサーマーケティングの市場拡大に伴い、規制や遵守事項が増えてきました。その背景には、故意または過失によって正しくない情報がPR投稿に含まれ、消費者に不利益をもたらす事例が増えてきたことがあります。

法律やSNSプラットフォームの規定は少しずつ変わっています。インフルエンサーマーケティングを行う企業は、常に最新情報をおさえ、違反しないよう努めましょう。

この記事では、2023年8月現在の情報に基づき、インフルエンサーマーケティングで注意すべき事柄について解説していきます。

インフルエンサーマーケティングの進め方

インフルエンサーマーケティングの流れと課題、事例を紹介します。

1 インフルエンサーマーケティングとは
2 インフルエンサーマーケティングで注意すべきポイント
3 Instagramブランドコンテンツの設定方法
4 インフルエンサーマーケティングで注意すべき遵守事項まとめ

インフルエンサーマーケティングとは

インフルエンサーマーケティングとは、SNSやブログで多くのフォロワーを持つインフルエンサーの影響力を利用し、商品を宣伝する広告の方法をいいます。具体的には、企業が依頼してインフルエンサーに商品を使ってもらい、その体験をSNSやブログで投稿してもらいます。

インフルエンサーは、フォロワーとの信頼関係を崩さないために、自分のフォロワーに喜ばれるものや、本当に良いと思ったものを選んで紹介しています。そしてフォロワーは、インフルエンサーのライフスタイルに共感し、その情報を信頼しているので、インフルエンサーに紹介されると「買いたい」という気持ちになりやすいのです。

PR投稿によって企業とフォロワーの双方に喜んでもらえるというのが、インフルエンサーマーケティングのすばらしい点です。

ステマ規制の対象にならないマーケティングとは？

自社のマーケティング、広告宣伝に問題がないかどうか気になったら、専門家に相談しましょう。AIを使った自動化ツールなら、意図しないステマの心配もなく安心です。

インフルエンサーマーケティングで注意すべきポイント

インフルエンサーマーケティングは、数年前から市場がどんどん拡大し始めた成長分野で、ファッション、美容、料理、旅行など様々な分野で活用されています。しかし、インフルエンサーマーケティングが活発になるにつれて色々な問題が表面化してきたことから、ルール作りが進められるようになりました。

ルールが必要になった理由

近年、ステマ（ステルスマーケティング）が社会問題になっています。ステマとは、インフルエンサーや有名人などが企業から報酬をもらって宣伝しているにもかかわらず、自分が本当に愛用している品であるかのように見せかけて投稿することをいいます。

PR投稿のために企業から提供された商品なのに、「私のお気に入りです」とインフルエンサーが紹介すれば、フォロワーはそれを信用して購入してしまいます。そのような消費者に不利益を与える投稿をなくすために、2023年10月から本格的にステマが規制されることになりました。

消費者庁のルール

ステマの横行を止めるために、消費者庁がルールを打ち出しています。今後は下記のような投稿が排除されるため、これまで以上に注意が必要になります。

商品の販売を目的としたSNS投稿や、インフルエンサーなどが依頼を受けて行う販促活動は、総合して広告と呼ばれています。こういった広告は、純粋な口コミと区別するために広告であることを明示する必要があります。これが、消費者庁のルールの大枠です。

SNSのルール

Instagramには、以前から「ブランドコンテンツ」という機能があります。企業の依頼を受けて投稿する場合は、「ブランドコンテンツ」の設定が必要です。この設定をすると、投稿の一番上などに「○○とのタイアップ投稿」と表示されるようになります。

Twitterでは、広告投稿には「#PR」「#広告」といったハッシュタグをつけ、PR投稿だと分かるようにする必要があります。

これらのルールは以前からありましたが、徐々に厳しくなってきています。

注意が必要な無償ギフティング

2023年10月から、無償ギフティングによるPR投稿もステマ規制の対象になっています。

無償ギフティングとは、自社の商品をインフルエンサーに無償で提供し、SNSやブログなどでPR投稿をしてもらうことをいいます。これまでは、報酬が発生していないため扱いが曖昧でしたが、今後は無償ギフティングであっても、インフルエンサーが自由意思で投稿したものでなければ規制の対象になります。

なお、企業側がPR投稿を目的とせずにプレゼントし、インフルエンサーが投稿するかどうか、またどのように投稿するかに影響を与えない場合は、ステマの対象にはなりません。ただしInstagramでは、無償ギフティングもブランドコンテンツの対象になっている点に注意が必要です。

Instagramブランドコンテンツの設定方法

インフルエンサーにブランドコンテンツ投稿をしてもらうために、ブランドコンテンツの設定をしておきましょう。

企業側は、下記の方法で設定します。

プロフィール画面右上のハンバーガーメニュー（3本線のメニュー）から「設定とプライバシー」を開きます。
「クリエイターツールとコントロール」をタップします。
「ブランドコンテンツ」をタップします。
「ブランドコンテンツツールを設定」をタップします。
「有効にする」を押します。
インフルエンサーからリクエストが届いたら承認します。

インフルエンサーマーケティングで注意すべき遵守事項まとめ

この記事では、インフルエンサーマーケティングを実施するにあたり、注意すべき事柄を2023年8月現在の情報を基に解説しました。

投稿側の規制が強化されていますが、これは、生活者を誤った情報から守るためのものです。消費者に誤解を与えることのないよう、ルールを守って正しく投稿するよう努めましょう。

正しいインフルエンサーマーケティングとは？

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