マーケティングにおいて、顧客の潜在ニーズをつかむことが重要だといわれます。
しかし、そもそも潜在ニーズとはどういうものなのでしょうか。そして、それをつかむためには具体的に何をすれば良いのでしょうか。
この記事では、SNSマーケティングで重要な「顧客の潜在ニーズ」について解説します。潜在ニーズの具体的な探し方も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
SNSマーケティングとは
SNSマーケティングとは、SNS運用によって「商品が売れる仕組み」をつくることをいいます。
商品を売るための手法は、大きく分けると2つあります。
- 営業活動や店舗での販売活動によって売る
- 顧客に選ばれ、買ってもらえる仕組みを作る
一般的には、前者のように直接売る方法を「セールス」、後者のように仕組みを作って自社商品を買ってもらう方法を「マーケティング」といいます。SNSマーケティングでは、InstagramやYouTube、TwitterなどのSNSで人々の声を集め、顧客や見込み顧客のニーズを探ったり、商品紹介の投稿やSNS広告で「買いたい」という気持ちを醸成したりといった活動をして、セールスをしなくても売れる仕組みを作っていきます。
潜在ニーズとは
SNSマーケティングで重要といわれる潜在ニーズとは、具体的にどのようなものなのでしょうか。潜在ニーズについて考える前に、まずはそもそもニーズとは何かを整理しておきましょう。
ニーズとは?ウォンツとの違い
ニーズとは、本人が持っている希望のことをいいます。そして、その希望を叶えるための欲求がウォンツです。
例えば、Aさんという人が「スポーツジムに通いたい」と考えているとしましょう。このような具体的な欲求は、ウォンツとよばれています。では、Aさんはなぜスポーツジムに通いたいのでしょうか。その理由が「痩せたいから」だとすると、この「痩せたい」がニーズです。
潜在ニーズとは?顕在ニーズとの違い
では、潜在ニーズとは何なのでしょうか。
潜在ニーズとは、本人が自覚していないニーズのことをいいます。顕在ニーズが、本人が「こうしたい」「こうなりたい」と自覚しているニーズであるのに対し、潜在ニーズは表面に出てきておらず、本人ですら気付いていないながらも水面下に持っているニーズであるという違いがあります。
先のスポーツジムの事例を考えてみましょう。Aさんは、痩せたいというニーズを持っています。これは、本人が自覚している顕在ニーズです。では、Aさんは痩せたらどうなりたい、あるいは何をしたいのでしょうか。例えば、同窓会に行って「変わらないね」と言われたいかもしれませんし、20年ぶりにハーフマラソンに出たいかもしれません。それが、本人が自覚していないけれど水面下で持っていた潜在ニーズです。
ここまでを表にまとめると、以下のようになります。
ウォンツ/ニーズ | 内容 |
ウォンツ | スポーツジムに通いたい |
顕在ニーズ | 痩せたい |
潜在ニーズ | 20年ぶりにハーフマラソンに出たいい |
SNSマーケティングの場合、企業が提供する商品やサービスがウォンツに当たります。SNSマーケティングで潜在ニーズを探るというのは、このウォンツを持つ人を増やすために消費者の潜在ニーズを探り、それに合わせたマーケティング手法を考えるということです。次項では、潜在ニーズの見つけ方を解説していきます。
Instagramで見込み顧客を獲得するには…
Instagram運用をしていて、
「顧客獲得に最適なコンテンツを作りたい」「売上に直結させるアカウントにしたい」「エンゲージメントの高いフォロワーをカンタンに増やしたい」
このように感じることはありませんか。
AIを使えば、運用プランの策定も、コンテンツ作りも、振り返りや分析も、効率的かつ効果的に行えます。無料の資料で運用の成功事例や実績を紹介しているので、ぜひご覧ください。
潜在ニーズの見つけ方
潜在ニーズを見つける方法は色々ありますがが、ここでは、ウォンツが決まっている場合の潜在ニーズの探し方の一つを、上の事例にあてはめて紹介します。
潜在ニーズは、下記の方法で探すことができます。
- ウォンツを明確にする→ウォンツ:スポーツジムに通いたい
- 顕在ニーズ(スポーツジムに通いたい理由)を明確にする→ニーズ:痩せたい
- 顕在ニーズ(痩せたいという希望が実現したらどうなりたいか、何をしたいか)をできるだけ多く考える
→(1)同窓会に行って「変わらないね」と言われたい
(2)20年ぶりにハーフマラソンに出たい - で出てきた回答のうち、「これが叶うならスポーツジム通いを頑張れる」というものを探す→(2)20年ぶりにハーフマラソンに出たい
ここで導き出された「20年ぶりにハーフマラソンに出たい」が、Aさんの潜在ニーズです。
SNSマーケティングに顧客の潜在ニーズを反映させる方法
「スポーツジムに通いましょう」とウォンツを問いかけても、人々はスポーツジムに来ないでしょう。なぜなら、人は「どうしてもこうしたい」という感情が湧かないと行動しないのが常だからです。逆にいうと、何を見ても行動しなかった人でも、「どうしてもこうしたい」という目標ができれば行動できるようになります。
SNSマーケティングにおいて、顧客の潜在ニーズを探ることが重要といわれるのは、そのためです。投稿を見た人の心を動かして行動変容につなげるためには、潜在ニーズを探って「どうしてもこうしたい」という気持ちを醸成することが必要だからです。
まとめ
この記事では、企業のSNS担当者、SNSマーケティング担当者が頭に入れておきたい潜在ニーズの探し方について紹介しました。
AIQ株式会社では、Instagram運用のサポートをしています。投稿や分析におけるお悩みがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
SNS運用に時間がかかりすぎていませんか?
コンテンツ作りや投稿作業、振り返り、明日の投稿準備…SNS運用にかける時間が足りず困っていませんか。
AIQのMoribus Naviは、3,000以上のアカウントを支援してきたInstagram運用サポートツールです。ただ単にデータを分析するだけでなく、次の投稿内容をレコメンドしてくれるので、少ないリソースで結果を出すことができます。ツールの詳細や事例は、資料をダウンロードしてご確認ください。