前回ご紹介したこれからのインスタグラムの投稿トレンドについて解説した記事の中で、ユーザーは現在、Googleで検索して情報収集をするように、自身に必要な情報を得るための場としてInstagramを活用し、タグ検索(=タグる)を行っています。
例えば特定のレストランや衣服など、気になる情報があれば、まずInstagramを開いてどういう商品か、どういうレビューが付いているかなどを確認してから購入をします。
また、気になる商品や情報などがあれば、他のユーザーに見えない形で自分のフォルダに「保存」しておくことが可能です。この保存の行為によって、何度も投稿を見返すような事に繋がれば、ユーザーが気になる商品だけでなく、「誰が」配信したのかというアカウント(個人・法人問わず)に対しても興味を持ち、継続的な関係を築く事が可能です。
今回はいかにコンテンツを保存してもらえるか、そのコンテンツの作成方法についてご紹介します。
どうすれば保存されるコンテンツが作れるか?
保存されるコンテンツの特徴について、以下4つのポイントを記載します。
■クリエイティブを複数表示し、最後に保存を促す画像を設置
例えばある店舗を紹介する際に、保存を促す為に画像を複数挿入して情報を盛り込んだ上で、最後にフォローや保存を促したクリエイティブを挿入する手法です。この投稿がどのような目的で使われるかを明確にした上で、保存を促して見返してもらえるようにするのは有効です。
1回の投稿で10枚の画像を投稿でき、1つの店舗や商品を様々な角度から紹介できます。
ただし、単に複数の写真を投稿しているだけでは、最後の保存ボタンまで読まれない可能性があり、いかにユーザーに「スワイプ」してもらう為に投稿にゲーム性やストーリー性を織り交ぜて工夫することが重要です。
■テキストでハウツー情報をいれる
ハウツー情報とは、何か目的を達成するための知識や方法や手順を伝えるコンテンツを指し、例えば料理に関してはあるレシピに対して調理方法を具体的に伝えたり、ネイルや化粧などについては上手に化粧を行う方法などを指南する内容を記載します。
ハウツーコンテンツでは、「分かりやすさ」と、「ユーザー目線」に立った設計が重要です。視聴者の目線に立ち、レシピを参考にする際にどの情報を記載し、どのポイントを知りたがっているかを考えます。
■店舗情報や電話番号を入れる
ユーザーがふと気になった店舗画像を閲覧した際、キャンプション部分に問い合わせ先の電話番号や営業時間などを記載してあげるとユーザーがその情報を保存しておくことも有り得ます。他社サイトに移動せずに投稿内で営業情報等を記載しておくと親切です。
■ハッシュタグに店名や食材、使用用途など関連するワードを追加
例えば「ママ会」などで使いたいレストランを検索した場合に、ハッシュタグ検索で画像が一覧で表示された際、そこにレストランの写真があると、そのユーザーがチェックする確率は高くなります。
その後料理や店内の画像、地域などを参考に検討する為に保存しておくことが考えられます。そのほか地域名や食材など、いろんなニーズを拾う為、ユーザーがハッシュタグ検索した際に表示されるようタグ付けも行いましょう。
保存されるコンテンツは良質なコンテンツの証?
Instagramのアルゴリズムにおいては、各ユーザーの人気投稿や発見タブレコメンドに表示される為には、出来るだけ良質かつ有益な投稿を表示させるようなシステムが組み込まれています。
良質であると判断される具体的な指標としては「エンゲージメント」が関係しています。エンゲージメント率は具体的には、「いいね!」「コメント」「保存」などのアクションを指し、特に「保存」については、誰が保存をしたか?について投稿者には通知されませんが、ユーザーの興味が特に深く一致するアクションということで、コンテンツの質を判断する上でこちらを意識することは重要と考えられます。
他社の参考事例
以上を踏まえ、保存されやすいコンテンツ作りのポイントを抑えて投稿されている事例をいくつかご紹介していきます。
●コスメに関するハウツー情報
典型的なハウツー系のクリエイティブで、動画ではなく画像で一瞬で分かりやすく伝えています。若い女性ユーザーの中では、気になったコスメをカテゴリに分けて一旦保存し、店舗に赴いた際に保存機能を見返して商品を探すケースがありますので、キャプションなどに店舗名や商品名も記載しておくと良いでしょう。
●営業情報や電話番号を入れた投稿
店舗やイベントに関する投稿に際して、営業情報や価格などの具体的な情報を記載して、ユーザーの保存や見返しやすいようにしています。
●レストランに関する保存導線
写真映えするようにクリエイティブに配慮しつつ、最初のクリエイティブでキャンペーン告知を行い、フォローを促進しています。キャプション部分にも店舗情報と合わせてキャンペーンの参加、応募情報を記載しています。ユーザーは店名と応募方法を確認する為に保存することも考えられます。
まずはフォロワー獲得が必要!どうやってファンを増やす?
以上が保存されるためのコンテンツの施策になります。順当にフォロワーや保存が増えると、「Googleのアルゴリズム、アップデートにも振り回されない」でコンテンツを投稿し続け、固定ファンを増やすことに集中することができます。
しかし、まずはどうやって人々に閲覧して貰えば良いのか、その手段として挙げられるのは「人気投稿」へ表示させる事です。オーガニックユーザーにフォローしてもらう為に、各ユーザーがハッシュタグ検索した際に表示される「人気投稿」タブの上位9つの中に表示されることで、
フォロワーを増やす為の「人気投稿」に掲載されるコツとして、「エンゲージメントの獲得数」と「ハッシュタグの投稿件数」のバランスを考慮してタグ付けし、(エンゲージメントの獲得数がが少ない間は、闇雲に競争率の高いハッシュタグを付けるのではなく)人気投稿に表示させる手法です。
AIQ株式会社でリリースしているAI×インサイトマーケティングサービス「AISIGHT」では、人気の投稿に掲載される可能性が高いと判定されたハッシュタグをAIがレコメンドしてくれる為、投稿のハッシュタグ付けに際してより効率的な運用を実施することができます。