ここ数年で多くのユーザー数を獲得し、今や生活のインフラと呼べる存在になりつつあるInstagram。Instagramは様々な機能が搭載され、その機能に応じて多種多様なコンテンツが生成され、投稿され続けています。
しかし、今後Instagramのコンテンツはどのような方向に進んでいくのでしょうか?
今回は、Instagramにおけるコンテンツのトレンドと、それらに対して各企業がどのように向き合うべきか、解説します。
ユーザーは役に立つコンテンツを求めている
Instagramは若い女性を中心に、こうなりたいという理想を演出する場所として認知されてきました。しかし、ここ数年で男性女性や年齢層を問わず、幅広いユーザーに普及したことで、それぞれの属性やコミュニティの中でInstagramの活用方法が広がった現在、Googleで検索して情報収集をするように、自身に必要な情報を得るための場として機能しています。
「ググるよりもタグる」今ユーザーは情報収集する行動としてタグることが多いと言われています。特に若年層においてのタグを検索する率は高く、これは、ユーザーが興味関心のある物事を、グーグルで検索するよりも、Instagramのハッシュタグを用いて一覧検索することの方がより早く、知りたい情報に辿り着けるという認識があるからです。
さらに、投稿を「保存」する機能もInstagramにはついており、何度も投稿を見返すような事に繋がれば、ユーザーがその配信アカウント(個人・法人問わず)に対して興味を持ち、継続的な関係を築く事が可能です。
これらの流れを受けて企業がまず取り組むべきことは、タグるユーザーが求めている情報に向けて保存されるようなコンテンツ設計をすることです。
コンテンツの特性を理解する
タグるユーザーが求めているのは綺麗な写真だけでなく、中の「情報=コンテンツ」です。あるお店をタグ検索した際、そのお店の雰囲気や料理、値段、リアルな感想など、一覧して眺めて閲覧します。
コンテンツには大きく分けて2種類の内容が存在し、配信する媒体によってその投稿内容に特徴が見られます。
①フロー型コンテンツ
通常Instagram及びSNSマーケティングのコンテンツは「フロー型」に属します。これはコンテンツを次々に発信していくことでアクセスを集め、集客を行う手法です。コンテンツの消費のスピードは早く、「今」の状況を知りたいユーザーとの双方向のコミュニケーションが行われます。
ユーザーの口コミをトリガーに、シェアやいいねなどの拡散によってバズり、瞬間的に拡散され、アクセスを多く稼ぐことができます。
②ストック型コンテンツ
ストック型のコンテンツとは、時間が経過しても読む価値は継続し、何度見ても読み返すことができるコンテンツのことを指します。先述したフロー型とは異なり、その瞬間の画像やテーマではなく、昔から普遍的かつ汎用性の高いテーマを取り扱っているのが特徴です。
InstagramはSNSの中でもコンテンツが蓄積されやすい特性を持ちます。Instagramでは先述した「保存」という機能が存在し、ユーザーは気に入った投稿を自分のアカウント内に保存しておくことができます。これにより、何かの機会で見返して内容を何度も確認することも考えられます。
ストック型コンテンツを配信するにあたり、読者目線で考え、ユーザーにとって有益な内容であるか、いかにユーザーに読み返して保存をしてもらえるような投稿をするかがポイントになります。
Googleのアルゴリズム対策は不要
本来ブログでコンテンツを仕込む場合、集客経路は主に「検索流入」になります。SEO対策を実施して検索ワードや検索意図に沿った内容を構成します。しかし、一般的にキーワード検索による自然流入が効果を発揮するのは早くても1ヶ月〜2ヶ月はかかると言われています。
対照的に、Instagramで配信をする場合、流入経路は自身のアカウントをフォローしているユーザーです。フォロー数が多ければ多いほどリーチ数は多くなります。フォロワー数を増やすテクニックとしては、他のユーザーの投稿に対してアクションを起こしたり、コメントをつける、後はタグ検索や各ユーザーに表示される人気投稿に掲載されるような施策(Instagram SEO)を実施する事などが考えられます。
順当にフォロワーが増えると、テクニックとしてのSEO対策は不要で「Googleのアルゴリズム、アップデートにも振り回されない」でコンテンツを投稿し、ファンを増やすことに集中することができます。
「人気投稿」に掲載されるコツ
フォロワーを増やす為の「人気投稿」に掲載されるコツとして2つご紹介します。それは「エンゲージメント」「ハッシュタグの投稿件数」とされています。エンゲージメント率は具体的には、「いいね!」「コメント」「保存」などのアクションを指し、反応率の高さが要求されることから質の高いコンテンツを配信する必要があります。そしてもう一つのハッシュタグの投稿件数について、これは競争率の高いハッシュタグを避け、投稿件数の低いハッシュタグをつけると良いでしょう。
AIQ株式会社でリリースしているAI×インサイトマーケティングサービス「AISIGHT」では、人気の投稿に掲載される可能性が高く、露出を高めれるハッシュタグをAIがレコメンドしてくれる為、投稿のハッシュタグ付けに際してより効率的な運用を実施することができます。
他社の参考事例
レシピに関する投稿です。エンゲージメント率を上げる為にクリエイティブも写真映えするように光沢感を出し、レシピに使用した材料や調理手順などを記載して何度も見返して確認できるような有益なコンテンツになっています。
トレーニングの方法を記載した投稿です。ユーザーが動画と内容を見ながら自宅やジムでトレーニングを行う際に保存される可能性があります。
写真加工アプリのインスタグラムアカウントで投稿されたものです。アプリでおすすめしている加工テクニックを紹介し、保存されるよう有益性のある内容になっています。