インフルエンサーマーケティングが新たな販売戦略として更に注目されるようになり、導入する企業が益々増加しています。そのために、インスタグラム公式アカウントの運用を開始した企業も増加しています。
しかし、インフルエンサーマーケティングが未経験という企業においては「そもそもどのような効果があるのかわからない」「何から始めたらよいのだろう……」といったケースも多いでしょう。
そこで本記事では、インフルエンサーマーケティングの基本を理解するために、始め方からインフルエンサーの適切な選び方までを解説します。
目次
なぜ今インフルエンサーマーケティングなのか?
インフルエンサーマーケティングという言葉が浸透したのもまだ日は浅く、、今まさに発展中のマーケティング施策と言えます。。なぜ今インフルエンサーマーケティングが注目されているのか、その理由は主に2つあります。
1. SNSの普及
インフルエンサーマーケティングが浸透するようになった背景には、ネット上やアプリ上でのコミュニケーションを通じて多くの人とつながれるSNSの普及が挙げられます。
Twitter(ツィッター)やInstagram(インスタグラム)といったSNSを中心に、個人が自分の考えや思いを気軽に発信しやすくなったことにより、ビジネス上でのやり取りだけでなく、日頃の趣味や、普段使っている化粧品やファッションについてなど趣味趣向の合うつながりをつくりやすくなりました。
その中で、特に高い人気を獲得し、芸能人と同様の影響力を持つようになった人のことを「インフルエンサー」と呼びます。
インフルエンサーマーケティングとは、インフルエンサーの影響力を活用したマーケティング方法です。まさに、SNSが普及することで生まれた新たな販売戦略といえます。
2. 口コミで商品やサービスを選ぶ時代
SNSを通して個人の発信が得られやすくなったため、ブランドや広告からの発信だけでなく、実際に使っている人のリアルな声を参考にしながら、商品やサービスを選定する方が増えてきています。
身近な知人や尊敬する人だけでなく、ファッション、コスメ、ビジネススキルなど様々なカテゴリーにおいて参考にする人を設定しやすくなったこともあり、従来型のマスで面を捉えるだけでなく、身近な影響力を持った個人の発信を捉えたマーケティング戦略を立てることが、購買行動に与える影響を高められるようになります。
この”身近な影響力を持った個人”がインフルエンサーであり、企業と消費者をつなぎ、非常に重要な役割を担っているといえます。
インフルエンサーマーケティングのメリット・デメリット
インフルエンサーマーケティングを活用することで、企業と消費者の新しい結びつきを生み出せるでしょう。ただし、インフルエンサーマーケティングにはメリットだけでなく、デメリットもあるため注意が必要です。
インフルエンサーマーケティングの3つのメリット
1つ目はインフルエンサーマーケティングのメリットとしてまず挙げられるのが、商品や消費者に合わせたクリエイティブを設けることが可能になる点です。
例えば、ブランド品であればライブコマースという形で、ネットを通してリアルに消費者とやりとりできます。また、旅行などのサービスを売りたい場合には、実際にインフルエンサーに現地でリポートしてもらうことも可能です。
一方、インスタグラムの投稿を自由に見ながら購入したい消費者もいれば、リアル配信でインフルエンサーとコミュニケーションをとりながら商品の購入を決めたいという消費者もいるでしょう。インフルエンサーマーケティングでは、商品の特徴や消費者のニーズにマッチしたアプローチが選択しやすくなります。
2つ目のメリットは、消費者をターゲティングしやすい点です。
例えば、美容に特化したインフルエンサーには、当然ながら美容に興味や関心がある消費者が集まります。インフルエンサーがインスタグラムなどで商品の体験結果を投稿すれば、フォローしている消費者はその商品に興味を持つでしょう。
このようにインフルエンサーのレビューが消費者の注目を集め、狙ったターゲット層に適切な商品をアピールできます。つまり、ターゲティングがしやすくなるのです。
さらに、ネット広告は消費者に嫌がられてブロックされてしまうことも多いのですが、インフルエンサーのレビューであればブロックされることも少なくなります。よって、ターゲットの目に触れやすい点もメリットだといえるでしょう。
しかし、ここに疑問を持たざる得ないケースも増えてきておりますので、そちらについてはデメリットでご紹介します。
3つ目のメリットが、自社からの自薦のプロモーションだけでなく、参考にする人からの紹介としてユーザーに届けられる点です。身近でかつ普段から参考にしている憧れの人の体験して感じたことを率直な消費者目線の投稿により、広告では表現できない説得力のある訴求が可能になります。インフルエンサーの先にいるフォロワーが自社サービスとの親和性が高い人であれば、信頼度の高いタッチポイントの形成に繋がり、購買への影響度がさらに高めることができます。
インフルエンサーマーケティング3つのデメリット
インフルエンサーマーケティングのデメリットは、大きく分けて2つです。
1つ目のデメリットは、「サービスに合うインフルエンサーの選定が難しい」点になります。最近はインフルエンサーの数もかなり増えてきましたが、効果的なターゲットにリーチできるインフルエンサーを選ぶのは簡単ではありません。
例えば、フォロワーの数が多い女性インフルエンサーに女性をターゲットにした可愛い洋服の情報を拡散してもらったものの、実はフォロワーのほとんどが、その可愛い洋服のターゲットユーザーではない男性ばかりだったというケースもあります。このような場合、当然ながら高い宣伝効果は期待できないでしょう。加えて、従来のサービスでは単純なフォロワー課金の仕組みになっている場合も多く、求めるターゲットにリーチできていないにもかかわらず、多くの費用が発生するパターンも少なくありません。
インフルエンサーの影響力の肝になるのが、ターゲットとなる消費者がフォロワーの中にどれだけ含まれているかというターゲット含有率です。上記のようなケースにつながらないように、事前にどれだけターゲットにリーチできるかを把握できるとベターです。また実際に購買や宣伝などの行動に移すアクティブなフォロワーの数と、投稿から行動に至る確率を示すエンゲージメント率の高さなどいくつかの視点でインフルエンサーを選定することも重要なポイントになります。
2つ目のデメリットは、フォロワーからステマと思われて炎上してしまう可能性があることです。
ステルスマーケティング、いわゆるステマは、宣伝であることをフォロワーに隠しておこなう宣伝行為です。
PR投稿であることを明示したうえで投稿すれば、ステマ行為と批判されることを防ぎ、インフルエンサーを守ることにも繋がります。最近では、フォロワーの方もPR投稿であることを理解しながら応援するために購入するケースもあるため、ファンとのつながりを意識してインフルエンサーを選定することも大切です。
3つ目のデメリットは、企業からの意図に沿わない投稿をインフルエンサーがしてしまいブランド毀損につながる可能性があることです。企業側が売りとしている訴求内容と真逆の内容であったり、言葉の選び方や不適切な表現があることで炎上につながり、企業イメージを棄損する可能性もあるため、インフルエンサーの投稿をしっかりと管理できる体制を設けて依頼する必要があります。
インフルエンサーマーケティングを始めるために
ここまでインフルエンサーマーケティングは、メリット・デメリットを理解したうえで実施するべきだと説明してきました。次は、インフルエンサーマーケティングを始めるときの準備について解説します。
目的を明確にする
最初に、インフルエンサーマーケティングの目的を明確にしておきましょう。
「商品を売るためなのか」「商品の認知を広めるためなのか」という点でも、どのようなインフルエンサーに依頼するかが大きく変わってきます。また、PRする商品のターゲット属性を明確化しておくことも必須です。
目的を達成するためには、もしかしたらインフルエンサーマーケティングよりリスティング広告やディスプレイ広告といった従来の広告のほうが効率がよいという可能性もあるかもしれません。目的を達成するために、どのインフルエンサーに依頼し、どのような効果を期待するのか明確にしておくことが、インフルエンサーマーケティングを成功させる鍵です。
運用ルールを決める
効果的なハッシュタグ、投稿頻度など、インフルエンサーと共有する運用ルールを決めておくことも必要になります。
フォロワーに興味を持ってもらうためには、インフルエンサーが望むタイミングで好きな内容の投稿をすることも重要な要素です。しかし、あまりに好き勝手な投稿内容ばかりになってしまうと、企業側が期待した結果が得られない可能性があります。
そのため、インフルエンサーと密にコミュニケーションを取って、運用ルールに則った投稿をおこなってもらいましょう。
インフルエンサーを起用する
必要事項が決まったら、インフルエンサーを起用します。PRする商品やサービスの良さを伝えられる適切なインフルエンサーを選ぶようにしましょう。前述したように単純にフォロワーが多いだけでなく、どれだけ熱量の高いフォロワーが多いか、エンゲージメント率の高さや投稿されたコメントに対する返信率などをチェックすることも重要です。
MATCH ENCER が企業のマーケティングをサポート!
インフルエンサーマーケティングで重要なポイントは理解できたものの「最適なインフルエンサーを起用できる自信がない……」と不安になる方もいるでしょう。AIQのインフルエンサーマーケティングサービス「MATCH ENCER」には、そのような悩みを抱える企業をサポートする3つの特徴があります。
ターゲットに確実にリーチできるから「リーチ保証型」
MATCH ENCERは、特許技術であるプロファイリングAIで、SNSに投稿された写真や動画、テキストを複合的に解析し生成されたプロファイリングデータから最適なインフルエンサーを探し出すことができます。
投稿の傾向が、PRする商品に親和性が高いだけでなく、普段の投稿からターゲットの反応が高いインフルエンサーを、SNS全体から探し出すことができるため、的確にターゲットにリーチすることができます。
また従来のインフルエンサーマーケティングは、ターゲットの含有数などは見ずフォロワー数で課金されてしまうことから、無駄が生じてしまうケースも少なくありません。
そのため具体的なリーチ数を保証する MATCH ENCER で、リーチ数や、保存、購買の関連性を見ながら運用していくことで、無駄なく効率的に施策を進めることができます。
オファーから投稿まで管理
「起用したインフルエンサーがPRする商品の投稿は初めてだった……」というケースもあると思います。しかし、 MATCH ENCER であれば、初めてPR投稿を行うマイクロインフルエンサーでも適切な内容の投稿が実施できますので安心です。オファーから投稿まで、一気通貫ですべての業務を管理いたします。
効果検証もおまかせ
インスタグラムのインサイトは、基本的には投稿者本人しか見られませんが、MATCH ENCERではインサイトデータの効果検証まで確認できます。
インフルエンサーの投稿をどれくらいの人が「いいね」やリツイートしているかだけでなく、購買の一歩手前の指標として注目され、マイクロコンバージョンに置く企業も増えていると言われている”保存”も把握することができるので、マーケティングプロセス全体で捉えても、次におこなうべき施策を明確化できるでしょう。
MATCH ENCERでインフルエンサーマーケティングを始めよう
インフルエンサーマーケティングは現在の市場にマッチしたマーケティング手法のひとつです。しかし、きちんと目的意識を持ち、効果的な施策をおこなう必要があります。
これからインフルエンサーマーケティングを始める企業には、インフルエンサーとのマッチングからオファー、投稿、効果検証まで一気通貫で実施できるMATCH ENCERの活用がおすすめです。是非、導入を検討してみてください。