SNSマーケティングが一般的になったことは分かっていても、自社で取り入れるべきかどうかを迷うことはありませんか。
SNSマーケティングは、ただSNSアカウントを作って運用すれば良いというものではありません。軌道に乗せるためには、競合アカウントの分析や市場分析、日々の投稿や施策実行など、担当者に数多くの仕事が発生することになります。そのような理由から、SNSマーケティングの導入を迷っている企業も多いでしょう。
そこでこの記事では、SNSマーケティングとはどのようなものなのか、そのメリットと、参入に二の足を踏んでいる企業が参入障壁に対応するためのヒントを紹介していきます。
目次
SNSマーケティングとは
SNSマーケティングとは、企業がSNSに投稿して商品をPRしたり、商品に関する消費者の反応をSNSで収集したりするマーケティング活動のことをいいます。
SNSマーケティングは、主にInstagram、Twitter、Facebook、YouTubeなどの有名SNSを活用したマーケティングのことを指します。どのSNSも利用者が年々増えており、その市場は無視できないほど大きくなっているともいわれています。
SNSマーケティングをビジネスに取り入れる理由
SNSマーケティングを取り入れている企業は、次のような理由でSNSを活用しています。
- SNSは一般的なツールだから
- SNSで情報検索をする消費者が増えているから
- 消費者の購買行動が変わったから
SNSが一般的なツールだから
総務省が令和4年に調査したデータによると、個人のSNS利用率は年々高まっています。令和4年も令和3年から微増しており、調査対象全体(6歳以上)の84.9%がインターネットを利用、そのうちの80%がSNSを利用しているという結果が出ました。13歳〜39歳では90%以上、40歳〜59歳では80%以上がSNSを利用していることが分かっています。
ここまでSNSが普及したということは、もはや無視できないほど大きな市場になっているという見方もできるでしょう。
SNSで情報検索をする消費者が増えているから
以前は、何かの情報について調べたい時にはインターネット検索をするのが一般的でした。しかし近年は、まずSNSで検索して情報を探す人が増えています。総務省の同調査でも、SNS利用者の64.5%が「知りたいことについて情報を探すため」にSNSを利用していると回答しています。
例えば温泉旅行を計画する場合、以前はほとんどの人がインターネットブラウザで「温泉 日帰り」「温泉 ランキング」などと検索して情報収集をしていました。しかし今は、特に若い世代を中心に、SNSで情報収集する人が増えています。理由は色々ありますが、大きくは以下の3つが考えられます。
SNSは情報を幅広く収集できる
インターネット検索ではどのサイトも似たような情報が載っているのに対し、SNSでは幅広い情報を集めることができます。温泉の場合は、有名な温泉だけでなく、小さな町の温泉や、食べ放題飲み放題のついている宿など、日本中の様々な温泉情報を幅広く収集できるというメリットがあります。
一般消費者・観光客にとっては、SNSで情報収集をすれば人気ランキングには載っていないような無名でも素晴らしい温泉に行けるというメリットがあり、温泉宿にとっては、Webよりも簡単に集客できるというメリットがある。双方にとってメリットがあるため、SNSでの情報提供は今後もさらに活発になっていくでしょう。
SNSは消費者視点の情報を収集できる
インターネット検索で見つかる情報は、主に企業側が提供する紹介情報です。しかしSNSの場合は、消費者が自分の視点で見て撮影し、自分の言葉で紹介しているという点に大きな違いがあります。自分に近い立場の人が忖度なくわかりやすく紹介しているので、消費者が受け入れやすいのがSNS投稿なのです。
ショート動画の場合は、ただ眺めているだけで知りたい情報がどんどん手に入るので、気になる投稿があったら保存しておき、必要な時に見返すという使い方をしている人も多いです。
SNSはリアルタイムの情報を収集できる
インターネットには膨大な情報があるため、探せばたいていの情報が出てくるでしょう。しかし、それでは分からないこともあります。
例えば、海外旅行の時にどういう洋服を用意すれば良いのか迷ったことはないでしょうか。インターネットで調べても、気温はわかっても服装はよくわかりません。しかしSNSで最新情報を検索すれば、現地の人が今日投稿した写真や動画が見つかるので、どのような洋服を着ているかを見ればすぐに分かります。情報の新しさに関しては、SNSが圧倒的に有利といえるでしょう。
消費者の購買行動が変わったから
消費者の購買行動を表す言葉として、電通が提唱した「AISAS」というものがあります。
A:Attention(注目・認知)
I:Interest(興味・関心)
S:Search(検索)
A;Action(行動=購買)
S:Share(共有)
ここで注目したいのは、このような言葉が生まれるほど、今の消費者の購買行動にはSNS、インターネットが組み込まれているという事実です。
以前は、何かを買う時には店舗を訪れ、販売員に話を聞いて購入するというのが一般的でした。しかし今は、SNSで何かを知り、興味を持ったら検索して詳しく情報を集め、購入してシェアするというのが一般的になっています。消費者の購買行動において、SNSを取り除くことができない状況になっているのです。
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SNSをビジネスに取り入れない理由とその解決方法
ここまでは、SNSを事業に導入している企業のことを中心に伝えてきました。しかし中には、あえてSNSを取り入れていない企業もあるでしょう。
もしも、本当は挑戦したいのに様々な理由で取り組んでいないという場合は、解決方法があります。ここでは、そのような企業のために3つの解決方法を紹介していきます。
- リソースが足りない→外注する
- 結果が出なかった→戦略を練り直す
- Webマーケティングで成功した→相乗効果が期待できる
リソースが足りない→外注する
SNSの運用には、ある程度の人手が必要です。そのため、リソースが足りず、SNSマーケティングへの参入を諦めている企業もあるでしょう。
その場合は、運用代行会社に外注するという方法があります。外注するとノウハウが社内に残らないというデメリットはもちろんありますが、例えばシステム開発を専門会社に外注するのと同じで、自社でできないなら外注するというのは一つの解決策になるでしょう。
Instagramの運用代行については、下記の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
▶️インスタ運用代行とは?最小限のリソースで売上につなげる運用のコツも伝授
結果が出なかった→戦略を練り直す
SNSマーケティングで結果が出なかったからやめた、あるいは、中断しているという企業も多いのではないでしょうか。
SNSマーケティングが成功しない理由には、次のようなものがあります。
- そもそも目的がはっきりしていなかった
- 戦略が間違っていた
- 運用方法が間違っていた
もう一度挑戦したいという場合は、最初の目的から見直してみませんか。SNS運用の目的の決め方は下記の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
▶️SNS運用はもっとカンタンになる!時間をかけずに効果を出す方法
なお、SNSは結果が出るのに少し時間がかかるのが一般的なので、少なくとも4ヶ月-半年は結果が出なくても続けることが大切です。
Webマーケティングで成功している→相乗効果が期待できる
「Webマーケティングで成功したからSNSまで手を広げなくてもいい」あるいは「Webマーケティングで成功したのに、またSNSを一から始めるのは億劫」という考え方もあるかもしれません。しかし、チャネルを広げればそれだけ多くの人にリーチできるようになるうえに、相乗効果も期待できます。以下の記事でも解説していますので、ぜひ一度検討してみませんか。
▶️オウンドメディア運用にSNSを活用するメリットと成功事例
まとめ
この記事では、SNSマーケティングとはどのようなものなのか、メリットと、参入障壁への対処法を紹介しました。
- SNSマーケティングとは
- SNSマーケティングをビジネスに取り入れる理由
- SNSをビジネスに取り入れない理由とその解決方法
SNS市場は、まだまだ拡大することが予想されます。参入を諦めていた皆さんも、もう一度チャレンジを検討してみませんか。
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