AIQ株式会社独自のAI分析技術を駆使し、インスタグラム上で集計したハッシュタグの投稿データを可視化し、トレンドとして急上昇したワードを選定・分析した調査レポートを配信しています。
目次
調査内容・結果
2020年6月21日の父の日にちなんだ「#父の日ごはん」のInstagramのハッシュタグの数が、6/23時点で3,078まで増加した。投稿属性は30代女性で既婚女性と考えられ、コロナウィルスの影響で外食ではなく自宅で食事を行う傾向が顕著であった。
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データ詳細
調査時期:2020年6月19日〜2020年7月01日
調査対象アカウント数:1,927件
調査方法:当社独自調査・分析ツール
ハッシュタグ数の推移
6/19の段階で1,896のタグ付けがなされており、6/21から22にかけて1,000以上の#父の日ごはんのタグ付けがなされた。
図1:各日の投稿数の累計及び推移
夜ご飯が多い?写真のもっとも多い投稿時間は夜の8時
最も多くタグ付け+投稿された時間帯は20:00前後となった。夜ご飯の時間に合わせて投稿されたものと推察されるが、父の日ではランチではなく夜ご飯の傾向が高いと考えられる。
図2:午前0時から午後23時までの1時間毎の投稿数割合
ユーザー属性
投稿しているユーザーの属性は、30代の女性ユーザーからの投稿が6割を占める結果になった。投稿画像を分析すると、子供の写真も多く見受けられることから、30代女性で既婚女性が積極的にインスタグラムに配信しているのではないか。
図3:男女別の投稿数の割合
都道府県毎の投稿割合
投稿件数は東京、大阪、京都、北海道在住のユーザーの投稿が多く寄せられている。
・東京都 244件
・神奈川県 93件
・大阪府 83件
・京都府 81件
・北海道 67件
・兵庫県 52件
・静岡県 51件
・埼玉県 35件
・福岡県 32件
関連するハッシュタグ
#父の日ごはんに関するタグや投稿画像を見てみると、コロナウィルスの影響から、自宅で父の日の食事をする「#おうちごはん」の傾向が見られた。加えて特定の食事のタグでは父の日の食事に「ステーキ」を出したユーザーが多いことが分かった。
#父の日(962回)
#おうちごはん(531回)
#父の日プレゼント(244回)
#クッキングラム(115回)
#いつもありがとう(112回)
#夜ご飯(108回)
#ステーキ(98回)
#おうちご飯lover(94回)
#父の日ディナー(93回)
#夕飯(88回)
ウィズコロナにおける父の日マーケティングやサービスの方向性は?
Instagram上の父の日のハッシュタグ数の推移は2018年あたりから投稿数が増え始め、「#父の日2019」は439回、「#父の日2020」は833回となっている。父の日に向けてマーケティングを行おうとしている企業はInstagram上でのハッシュタグ戦略を活用したキャンペーン施策を活用すべきだろう。
世間では5月末の緊急事態宣言解除の影響により、在宅勤務から通常出勤に移行する企業や、新しい生活様式へ移行する家庭家族が多い中、自宅で過ごす習慣も依然残り、今回の「#おうちごはん(531回)」のハッシュタグ数の多さもコロナの影響を強く受けていると思われる。実際2019年にはおうちごはんのハッシュタグ数は17回であった為、2020年は外食を控えて自宅で食事をする、お取り寄せで食事をするなどが増加したと考えられる。
その為、実店舗を構えるレストランや居酒屋や洋菓子店、寿司屋などは、自宅で楽しむことを目的とした持ち帰り用メニュー、フードデリバリーの充実化をさせて販路経路を拡大させる必要がある。
調査レポートに関する問合せ
AIQ株式会社 担当:大⻄洋平
Email:info@moribus.jp