インスタ運用 マーケティング

イベント取材レポート:INSTAGRAM SUMMIT 2023 vol.2

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2023年1月26日(木)に行われたINSTAGRAM SUMMIT 2023。会場であるユナイテッド・シネマ豊洲(東京)に多くのインフルエンサーが集結し、オフライン・オンラインのハイブリッドで開催されました。

有名インフルエンサーが次々に登壇し、会場もオンラインのコメント欄も大いに盛り上がる中、2つ目のセッションにはAIQ株式会社代表取締役社長CEO兼COOである渡辺が登壇。AIテクノロジーを使ったインフルエンサーマーケティングに強みを持つ当社ならではの視点で、2023年のインフルエンサーマーケティングについて語りました。

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〜ぶっちゃけどうなの!?〜企業にPRを依頼されるインフルエンサーとインフルエンサーが紹介したくなる企業

これまでのインフルエンサーマーケティングは、フォロワーを多く抱えるインフルエンサーに企業が依頼してPRをするというのが主流でした。しかし、近年その流れに変化が生まれているというデータがあります。今回のセッションは、その話題からスタートしました。

<登壇者>
AIQ株式会社 代表取締役CEO兼COO 渡辺求
あやうや

2023年のインフルエンサーマーケティングとは

ーまずは、インフルエンサーマーケティング市場の現状についてお聞きしたいと思います。

AIQ株式会社では3年ほど前からインフルエンサーマーケティングに関わるビジネスをしていますが、この3年の間に潮流がだいぶ変わりました。たとえば、以前はフォロワー10万人以上などの爆発的なパワーのあるインフルエンサーに多くの依頼が集まっていましたが、近年はもっとフォロワーが少ない方々への依頼が増えてきています。

ーということは、これからアカウントを伸ばしていこうと頑張っている皆さんがチャレンジしやすい市場になってきているといえますね。

そうですね。もちろんフォロワー数の多い方にはパワーがあり、本当に素晴らしいと思います。一方で、企業側が新しいインフルエンサーを探し、成長途中のインフルエンサーに依頼することも増えてきています。これからフォロワーを増やしていこうと頑張っている皆さんにも、大いにチャンスがあると思いますよ。

ーフォロワー数が少なければリーチも少なくなるので、企業にとっては売り上げが下がるというデメリットがあるように思うのですが。

おっしゃる通りなのですが、ただ近年は、企業側の市場に対する見方や価値観が少しずつ変わってきている印象があります。

当社ではAIを使って、それぞれのインフルエンサーのフォロワーがどういう方々なのかということを可視化しているのですが、市場規模が大きくなって企業側の見る目が磨かれてくるにつれ、フォロワーの中に実際に自分の会社のターゲット層がどれくらい含まれているのか、つまりターゲット含有率が重視されるようになってきました。

フォロワーが10万人いる人と、1万人の人を比較して、それぞれのフォロワーの中に自社のターゲット層が何人いるかというデータを見てみると、実はどちらも同じ1,000人だったということも起こり得ます。そうなると、フォロワー単価が2円の場合はフォロワー10万人のインフルエンサーに依頼すると費用が20万円かかりますが、フォロワー1万人のインフルエンサーに依頼すれば2万円ですむということになりますよね。ターゲット層が同じ1,000人なら、フォロワー1万人のインフルエンサーに依頼する方がリスクも少ないですし、同じ予算でより多くの依頼ができるということになるのです。

ーフォロワー数がそれほど多くなくても、企業と良い関係が築ける流れになってきているということなのですね。

そうなのです。インフルエンサーの皆さんは、「どういうフォローが多いのか」「自分に依頼するとどんな人に見てもらえるか」という点を明確にすると、フォロワー数が少なくてもたくさん案件が来るようになると思います。

ー企業の方は、依頼する際に「こういう形でPRしてほしい」という要望を持っていらっしゃるのでしょうか。

企業側はPR投稿1件に魂を込めていますので、より多く売るためにこうしてほしいという考えがあると思います。ただそれを押し通すと企業広告っぽくなってしまいますし、インフルエンサーの方が作り上げてきた世界観と合わなくなるため、Win-Winの関係になりにくいということはありますね。

ーそういう場合は、御社が間に入って調整されるのでしょうか。

はい、間に入って過去のデータを基に話し合い、お互いが納得できるように橋渡しをすることもあります。お互いに成功させたいという思いは同じなので、最終的にはインフルエンサーの方の考える方向で投稿する方が良いねということで落ち着くことが多いですね。

企業がインフルエンサー選定する基準とは

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ー企業の方は、インフルエンサーをどのような基準で選ぶのでしょうか。

当社に依頼される企業の方は、インフルエンサーの皆さんが得意とするジャンルや、どのようなフォロワーを多く抱えているか、どういう思考を持っているのかといったデータを見ています。フォロワー数やいいね!数が多いという理由だけで選ぶことは減り、ターゲットユーザーの含有率などを見ることが増えてきていますね。インフルエンサーマーケティングでも、コンバージョンを意識する企業が増えてきたということだと思います。

また、近年は動画への注目度も高いので、動画の分析データを見る企業も増えています。誰が投稿するとどういう人に届くのかといったデータはもちろんのこと、人気の高い動画には文字が入っているのか、いないのか、文字を入れるなら最初から入れるのが良いのかといったコンテンツの内容を見ることも多いですね。人気の動画を見つけて分析し、コンテンツ作りをしてからインフルエンサーを選ぶというケースも増えてきています。

ー企業からインフルエンサーに直接依頼がある場合と、間に代理店が入る場合がありますが、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

私たちはダイレクトキャスティングを推奨するサービスをしていますが、大前提として、インフルエンサーの皆さんが輝かないと企業は輝かないし、商品も売れないと考えています。ですので、対価は正しく還元されるべきですし、還元される仕組みが作られるべきというスタンスです。

代理店の仕事には、商品の良さを知ってマーケティングの観点でどう訴求するとその良さが伝わるのかということを考え、それを指示書にするということがあります。ただ、それをインフルエンサーの皆さんが自身でできるのであれば、代理店は不要になりますよね。私たちは、データを可視化することでそこをサポートしていきたいと考えています。

―最後に、インフルエンサーの皆さんがより企業とつながりやすくなるためには何をすれば良いか、ぜひアドバイスをお願いいたします。

自分の得意分野と苦手分野を客観的に見て、得意なところを伸ばすのか、苦手なところを改善していくのかを決めると、ご自身の良さを出しやすくなり、企業の目に留まる機会も増えると思います。

また、当社のシステムには企業同士がコミュニケーションをとれる機能があるのですが、企業側は評判の良い方に依頼したいという思いを強く持っており、インフルエンサーの皆さんについての情報交換を頻繁に行っています。ですので、良い評価をされる仕事をすると、おのずと依頼が増えていくのではないでしょうか。

まとめ

AIQ株式会社では、インフルエンサーの皆さんのデータを可視化することで、企業とインフルエンサーのマッチングをサポートしています。詳細は、こちらからご確認ください。

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アイログ編集部
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