Instagramには、アカウントの種類が複数あります。一般の個人が利用するものが個人用アカウントとよばれているのに対し、企業などがビジネス用途で利用するものはプロアカウントとよばれています。
プロアカウントには個人用アカウントにはない機能が備わっていることもあり、多くの企業がプロアカウントでInstagramを運用しています。ただしプロアカウントには制限事項もあるので、どちらがよいのかは両者の機能を理解したうえで判断することをおすすめします。
この記事では、Instagramのプロアカウントとは何なのか、プロアカウントへの切り替え方法、そしてプロアカウントに変更するメリット・デメリットを紹介していきます。
目次
Instagramのプロアカウントとは
Instagramは、ビジネスで活用している人や企業向けに多くの情報や機能を提供しています。たとえば、ハウツーガイドを用意して活用法を紹介したり、今のトレンドを公開したり。ビジネス用の機能もどんどん拡充されており、商品PRやユーザーとのやり取り、そして今や商品の販売までInstagram上で完結できるようになりました。
Instagramのプロアカウントは、それらの機能を活用してInstagramでよりビジネスを拡大させたい人向けに用意されているアカウントの種類です。プロアカウントとして運用すると、次のようなことが可能になります。
- インサイト(分析機能)が使える。
- メールアドレス、電話番号、住所などを表示できる。
- 衣料品(ブランド)、健康・美容など投稿内容のカテゴリを設定できる。
- 届いたDMを分類できる。
- DMの返信テンプレートを登録できる。
- Instagram広告を出稿できる。
- 管理者権限を他のメンバーにも割り当てられる。
- Instagramショッピング機能を使えるようになる。
プロアカウントにするメリット・デメリット
Instagramのプロアカウントにはメリットがたくさんありますが、注意したい点もあります。プロアカウントに切り替える前に、まずはメリット・デメリットをしっかり理解しておきましょう。
プロアカウントにするメリット
Instagramのプロアカウントには、上述のように様々なメリットがあります。ここでは、特に知っておきたい4つのメリットについて解説します。
インサイト(分析機能)が使える
Instagramのプロアカウントには、インサイトとよばれる分析機能が備わっています。インサイトでは、たとえば次のような情報を見ることができます。
- フォロワーの増減
- フォロワーの性別や年齢層、Instagramを利用している時間帯などの詳しい情報
- 一つ一つの投稿に対するユーザーのいいね!や保存、フォローなどの反応
インサイトで提供されているデータを分析すると、ユーザーがあなたのどのような投稿に興味を持っているのか、どのような経路でフォローしたのか、なぜフォローしなかったのかといったことまでわかるようになります。
メールアドレス、電話番号、住所などを表示できる
Instagramのプロアカウントでは、問い合わせ先や住所などを登録して公開できるようになっています。実店舗がある場合は住所を載せることで集客できますし、メールや電話などでの問い合わせを受け付けることも可能です。
公開したい項目のみ登録して公開できるようになっており、とても便利に作られています。
衣料品(ブランド)、健康・美容など投稿内容のカテゴリを設定できる
プロアカウントにすると、あなたのアカウントにカテゴリを設定できるようになります。プロフィールの名前の下に「衣料品(ブランド)」などと表示されているのを見たことがある人も多いでしょう。その表示が、カテゴリです。
ユーザーの多くは誰かをフォローする前にその人のプロフィールを見ますので、プロフィールには少しでも多くの情報を載せておくのが理想です。カテゴリを表示しておけば、あなたのアカウントがどういうアカウントなのか、どのような情報を提供できて、何が得意なのかといったことがわかりやすくなるのでおすすめです。
届いたDMを分類し、簡単に返信できるようになる
Instagramのプロアカウントにすると、届いたDMを「メイン」「一般」と分類して振り分けられるようになります。DMがたくさん届いて管理や返信に時間がかかっている人は、ぜひこの機能を活用しましょう。
また、プロアカウントでは返信時にテンプレートを利用できるので、返信にかかる時間もかなり短縮されます。
Instagramは、DMでやり取りをしている人をあなたと「親しい人」と認識し、その人のフィードにあなたの投稿を優先的に表示する仕組みになっています。つまり、DMでのやり取りが多いほど、あなたの投稿は多くの人にリーチしやすくなるのです。忙しい時にDMがたくさん届くと返信が大変なこともあるかもしれませんが、プロアカウントの機能を上手に活用し、できるだけDMでのやり取りを増やしましょう。
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プロアカウントにするデメリット
Instagramのプロアカウントにはデメリットもありますが、事前に知っておきたい注意点もあります。ここでは2つのデメリットを紹介します。
アカウントを非公開にできない
個人用アカウントでは、自分のアカウントを非公開(フォロワーにのみ公開)にすることもできます。しかし、プロアカウントは公開が基本なので、非公開にすることはできません。
プロアカウントはビジネスを拡大するために用意された機能ですので、非公開にしてしまうとその機能を十分に活用することができなくなります。プロフィールなどの準備ができるまで非公開にしておきたいという場合は、まず個人用アカウントで登録し、準備ができ次第プロアカウントに変更することをおすすめします。
インサイトのデータ管理に手間がかかる
Instagramのインサイトは、必要なデータが網羅されていて非常によくできています。しかし、見るだけでわかるデータと、正確に分析するために計算する必要があるデータがあるため、プロアカウントにすれば全ての分析データが一目でわかるというわけではありません。
さらに、日々の動向をレポートにするためにはGoogleスプレッドシートなどにデータを転記する必要もあるため、データを十分に活用しきれていない人も多いというのが現状です。
プロアカウントへの切り替えを予定している人は、これらのデメリットも理解したうえで検討することをおすすめします。
Instagramのプロアカウントに切り替える方法
個人用アカウントからプロアカウントへは、簡単な手続きで切り替えられます。
- プロフィール画面右上のハンバーガーメニュー(3本線のメニュー)から「設定」>「アカウント」を選択します。
- 画面下の方にスクロールして「プロアカウントに切り替える」をタップし、画面に従って手続きします。手続き後すぐにプロアカウントの機能を使えるようになります。
まとめ
この記事では、Instagramのプロアカウントについて解説しました。
- Instagramのプロアカウントとは何か
- プロアカウントのメリット・デメリット
- プロアカウントへの切り替え方法
プロアカウントへの切り替えを検討している人は、メリットだけでなくデメリットも理解したうえで運用することをおすすめします。
なお、インサイトのデータを活用しきれない場合は、Moribus Naviを使うと簡単に分析できるようになります。Moribus Naviは、3,000超の企業アカウントを解析し、そのデータを基にあなたのインスタアカウントをナビゲーションする専用ツールです。全ての投稿のインサイトデータを一覧表示し、必要なデータを自動計算して算出してくれる点もとても便利。
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