リールは、Instagramが近年特に力を入れているショート動画投稿です。10代から20代の若い世代の間でTikTokが大流行したことで、Instagramがリールを、YouTubeがYouTubeショートを導入し、SNSショート動画の一大ブームとなりました。
リールには、フォロワー以外の多くの人にリーチする仕組みが用意されています。そのため、フォロワーが少ないにもかかわらず10万再生、100万再生などのバズりを経験したという話も多く聞かれ、それに続こうと力を入れている企業も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、10代-20代を中心とした若い世代に向けてリールを投稿する際の注意点や、投稿の作り方を解説していきます。自分の伝えたいことを伝え、買ってもらいたいものを売るために、まずは相手を知ることから始めましょう。
目次
インスタのリールとは
リールは、Instagramで提供されているショート動画の投稿です。TikTokと同じ縦長の動画で、撮影から編集、投稿までアプリ内で全て完結するようになっているのが便利な点。BGMとして使える音源もたくさん用意されているので、視聴者が喜ぶ楽しい投稿を作ることができます。
10代-20代のインスタ利用の特徴
10代-20代の世代にとって、Instagramは友達との日常的な連絡、コミュニケーションツールです。学校の友達やリアルで知り合った相手と最初に交換するのは、電話番号やLINEアカウントではなくInstagramアカウント。DMで連絡を取り合い、ストーリーを頻繁に投稿するのが特徴です。
彼らにとって、Instagramは友人とのコミュニケーションツールです。企業のPR投稿や広告は、友人のストーリーのついでに見るものだということを念頭において発信しましょう。
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Instagramリールの作成でおさえておきたいポイントと注意点
発見タブに選ばれる動画を作成する
10代-20代は、生まれた時からインターネットが身近にあるデジタルネイティブ世代です。物心がついたころから、YouTubeを開けばおすすめ動画が表示され、1本見終わったら次の動画がレコメンドされるというのを当然のように体験しながら育ってきました。そんな彼らにとって情報とは、自分用にカスタマイズされ、レコメンドされた中から取捨選択するもの。検索とは、レコメンドによって得た情報についてさらに詳しい内容を知りたい時に使うものという位置付けです。まず検索し、出てきた情報を上から順番に見ていって取捨選択する世代とは、行動が大きく異なるのです。
そんな彼らの行動に合わせて作られたのが、発見タブです。Instagramでは発見タブの利用者が多く、探さなくても知りたい情報が目に入ってくるようになりました。この便利な機能を活かすために企業側がすべきなのは、企業側が見せたいものを作るのではなく、彼らが見たいものを作成することです。
発見タブに載るための方法論や、バズるためのコツは色々ありますが、10代-20代の視聴者に見てもらうためにすべきことは、彼らについて理解し、彼らに共感されるリールを制作することです。まずは、彼らがどのようにInstagramを使っているのか、どういう方法でリールを視聴しているのか、どんなサムネイル画像に惹かれるのかを研究するのが、最初のステップになるのではないでしょうか。
見る理由のある動画を制作する
「リールでは最初の1-3秒が勝負」と聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。特にデジタルネイティブ世代に対しては、いわゆる最初の「つかみ」が肝心です。
デジタルネイティブ世代の人々はスマホの操作が上手で、文字入力は一瞬。動画を選ぶ時のスワイプのスピードもとても速く、見えているのかいないのかというほどのスピードで画面を動かしていき、目についたものをタップして視聴します。そのため、若い世代向けのリールでは特に最初の一瞬が重要になるのです。
さらに、彼らはつまらないと思ったらすぐさま次の動画に移ってしまうという点にも注意が必要です。他にも面白い動画がたくさんあるのに、つまらないものを見る理由がないからです。
10代-20代の層にリールを視聴してもらうためには、スワイプで通り過ぎる瞬間にパッと目を惹き、見始めた瞬間に心をつかめるかどうかが勝負になります。最初の3秒間は特にそれを意識して、「見る理由のある動画」を作ることに注力しましょう。
倍速で作成する
テレビで育った世代と違い、ネット動画配信で育った世代にとって、動画を倍速で視聴するのはごく自然な行動です。タイパ(タイムパフォーマンス=時間対効果)という言葉からも分かるように時間を効率よく使いたい世代なので、通常速度でゆっくり見ることにストレスを感じるのです。
これは、上手に活用すれば投稿者にとってのメリットにもなります。リールを倍速に設定して「理解できるかできないか」という作り方をしておくと、理解するためにもう一度視聴してもらえる可能性が高まるからです。リールでは視聴完了(視聴者が最後まで見ること)が重要な指標の一つになっていますので、テンポよく進んで最後まで一気に見られる動画は理想の形といえるのではないでしょうか。
なおリールは、音声なしで見ている人にも理解できるよう文字(テロップ)を入れて制作するのが鉄則。倍速でもギリギリ読める程度に作るのがおすすめです。
クオリティの高い写真・動画で作成する(「インスタ映えは不要」の落とし穴)
インスタ映えという言葉があまり聞かれなくなり、「インスタ映えは不要」といわれるようになりました。しかし、これは綺麗な写真・動画はいらないという意味ではないという点に注意が必要です。
インスタ映えという言葉は現実離れしたような豪華な写真のことを指しており、当時はフォロワーもそういう写真を楽しみにInstagramを見ていました。
今インスタ映えは不要といわれるのは、このような現実離れした写真はそれほど求められていないということをいっているのであって、画像や動画の見栄えが重要ではないといっているのではありません。むしろ、スマホカメラの性能が高くなり、プロのカメラマン顔負けの構図で撮影できるようになった今、写真の見栄えは以前よりも重要になっています。素敵な写真であることは、もはや当たり前のことなのです。
これからは、写真や動画のクオリティがますます重要になる可能性があります。人気リールを見て、どの程度のクオリティが必要かを研究してみると良いでしょう。
10代-20代向け Instagramリール制作まとめ
この記事では、10代-20代の顧客をターゲットにした、リール制作のコツと注意点を紹介しました。多くの視聴者に見てもらうために、若い世代向けのリールは特に下記の点に留意して制作しましょう。
- 発見タブに選ばれる動画を制作する
- 見る理由のある動画を制作する
- 倍速で作成する
- クオリティの高い写真・動画で作成する
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