【インタビュー】AIで潜在顧客を発掘ーBtoCをサポートするAIQのMoribus（後編）

AIQ株式会社は、AIテクノロジーでInstagramユーザーの属性や行動を可視化し、その情報を活用することで企業のマーケティングをサポートしています。特許取得技術のプロファイリングAIによって投稿データを解析し、投稿者やフォロワーの興味関心、属性などをデータ化。企業のInstagram運用やインフルエンサーマーケティングの支援を通じて、ユーザーを商品やサービスの購入に導いています。

今回は、AIQが現在運営しているプロダクトMoribusに関する今後の展望や、開発者としてプロダクトにかける思いなどを、PdMを務める矢野裕太にインタビューしていきます。

AIQ株式会社
プロダクトマーケティングマネージャー
矢野裕太

▶︎▶︎【インタビュー】AIで潜在顧客を発掘ーBtoCをサポートするAIQのMoribus（前編）を読みたい方はこちら

―Moribusの3つのプロダクトについて、今後どのように展開される予定なのかを教えてください。

当社は、2022年7月に「Moribus Social Marketing Cloud」の提供開始を発表しました。

これまでのMoribusは、Instagramアカウント運用のツール（Moribus Navi）、インフルエンサーマーケティングのツール（Moribus Casting）、SNSとコミュニティ・コマースをつなげるツール（Moribus Community & Commerce）と3つのプロダクトがパーツのように独立した形になっていました。そのため、すべてが「人々の買い物を手助けする」という視点で作られているにもかかわらず、消費者の行動を断片的にサポートしている状態、つまり、インフルエンサー施策を行って認知させるところだけ、アカウント運用をしてECサイトに誘導するだけ、といった具合に分断された状態だったのです。

「Moribus Social Marketing Cloud」は、それらをすべて組み合わせることで一連のプロセスをつなげようという構想のもとで作られたプラットフォームです。

―運用側の立場で考えるとそれぞれのプロダクトは目的が異なるように見えますが、買い物をする消費者の立場で考えるとすべてつながっていますね。

私たちが目指しているのは、人々が気持ちよく買い物できるようにAIテクノロジーを使ってサポートすることです。それが大前提にありますので、実際にプロダクトを販売する相手は企業なのですが、その先にいる消費者を見て開発するようにしています。

―ではここからは、Moribusに対する開発者としての思いなどについて伺っていきたいと思います。矢野さんはAIQのどのようなところに魅力を感じてジョインされたのでしょうか。

まず、当社が掲げている「Discover a New Me」に共感し、AIQの事業に魅力を感じたということがあります。

人々が気付いていない何かに、テクノロジーを使って気付かせてあげるという仕事に惹かれ、すごく面白そうだなと感じました。

そして2つ目は、AIQの代表である高松と渡辺が対談動画で「面白いことをしたい」「面白いだけでなく、きちんと儲かることをしたい」と話していたのを見て、自分もそれを目指したいと思ったこと。そして3つ目は、事業にスピード感があってやりがいがありそうだと感じたことです。

―実際にMoribusの開発に携わってみて、いかがでしたか。

事業のスピード感は、予想以上でしたね。Moribusは立ち上げて3年ほどのプロダクトですが、短い期間で急成長しています。このようなスピード感の中で仕事をすることは、とても面白いです。そしてもう1つ、私の場合は裁量権が大きいことがやりがいにつながっていますね。

―Moribus事業のスピードの速さは本当に目を見張るものがありますね。では、そうして皆さんで作り上げていらっしゃるプロダクトを、今後どのような企業の方に使ってもらいたいとお考えですか。

多くの企業に使っていただくことで人々が気持ちよく買い物できる環境がどんどん整っていくと思うので、ぜひ幅広い業種で取り入れていただきたいですね。私たちの目指す世界観に共感してくださる企業が増えていくと嬉しいです。

―ありがとうございます。では、仕事をしていて苦労されていることや、難しいと感じていらっしゃることがあれば教えてください。

当社のプロダクトはInstagramというプラットフォームに合わせたものなので、Instagramの変化に常に対応し続けなければならないというのが苦労といえば苦労かもしれません。

たとえば、Instagramのアルゴリズムに則ったアカウントの伸ばし方があったとしても、そのアルゴリズムが変わると伸ばし方も変わるということが起こりますよね。ただ、その変化スピードが速いのを苦労と感じる人もいるかもしれませんが、私はそのような激しい環境に置かれていることがとても楽しいと感じています。

―アルゴリズムというお話がありましたが、やはりアルゴリズムはInstagram運用で重要なポイントなのでしょうか。

Instagramでアカウントを伸ばしていくためには、アルゴリズムに則って運用するのが基本です。今は発見タブに載ると多くの人に見てもらえるようになっていますので、発見タブに載せるための運用は当然必要です。

ただ、発見タブに載せるというのはあくまでも手段でしかないというのが私たちの考えです。目的は、投稿を見た人が行動し、それによって気持ちよく買い物ができるように手助けをすること。Instagramで商品を紹介するのはその行動を起こすきっかけを提供するためであり、発見タブに載せるのはその情報を多くの人に伝えるためなのです。

―なるほど。Instagramでリーチを伸ばすのはあくまで手段であって目的ではない。Instagramも、投稿の先にいるユーザーを見て運用すべきということですね。

そのように考えています。そうすることで価値を提供できるようになりますので、最終的にお互いにとっての良い結果につながると思います。

―本当ですね。とても勉強になりました。ありがとうございました。

AIQ株式会社が展開するInstagram運用ナビゲーションツール Moribus Navi、Moribus Castingでは、様々な情報を可視化し、企業様のInstagram運用、インフルエンサーマーケティングの勝ちパターンをナビゲーションしています。最短でフォロワーを増やす方法、ビジネスに活用する方法などの相談も受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。