AIQ株式会社独自のAI分析技術を駆使し、インスタグラム上で集計したハッシュタグの投稿データを可視化し、トレンドとして急上昇したワードを選定・分析した調査レポートを配信しています。
目次
調査内容・結果
2020年6月19日(土)に開幕したプロ野球に関連し、「#プロ野球開幕」のInstagramのハッシュタグ数が、6月25日から26日にかけて約8,000個ほど増加し、7/7時点で20,117個まで上昇。
投稿属性は20代〜30代男性で全体の半数を占める結果となった。2020年度は無観客試合で開催される中、ツイッターやインスタグラムなどの各SNSを通して、ユーザーが試合模様や感想などを共有する場として活用し、球団側でもコンテンツを配信するなど、SNSの活用が積極的。
データ詳細
調査時期:2020年6月25日〜2020年7月07日
調査対象アカウント数:4,991件
調査方法:当社独自調査・分析ツール
ハッシュタグ数の推移
6月25日から26日にかけて約8,000個ほど増加し、7/7時点で20,117個まで増加した。26日に急激に伸長した理由として考えられるのは、26日が金曜日であり、仕事終わりのユーザーがネットやテレビ上で試合を観戦して投稿しているのではないかと推測される。
図1:各日の投稿数の累計及び推移
写真のもっとも多い投稿時間は夜の18時
最も多くタグ付け+投稿された時間帯は18:00前後となった。どの野球の試合も開始時刻が18:00ということもあり、開始後の時間帯からリアルタイムで各ユーザーがハッシュタグを投稿したとみられる。
図2:午前0時から午後23時までの1時間毎の投稿数割合
ユーザー属性
投稿している男女比率は約7:3で男性の割合が多い。
図3:男女別の投稿数の割合
都道府県毎の投稿割合
投稿件数は東京、神奈川、北海道など、地域問わずの全国のユーザーからの投稿が多い。プロ野球チームの本拠地としている場所ほどハッシュタグ数が多く付けられており、拠点との相関性が見受けられる。
・東京都 790件(ジャイアンツ・スワローズ)
・神奈川県 257件(ベイスターズ)
・北海道 205件(日本ハムファイターズ)
・大阪府 174件(オリックス)
・千葉県 170件(ロッテ)
・広島県 163件(カープ)
・福岡県 142件(ソフトバンクホークス)
・兵庫県 110件(阪神タイガース)
・京都府 108件
・愛知県 101件(中日ドラゴンズ)
・埼玉県 62件(ライオンズ)
ハッシュタグの多い野球のチーム
関連するハッシュタグとして今回プロ野球チームのみを抽出したところ、最もハッシュタグが付けられたのは阪神タイガースの415回で、2番目に多い中日ドラゴンズとは約2倍差を付けている。地域別では先述した東京在住のユーザーからの投稿が高いにも関わらず、チーム名のハッシュタグの数字では関西の阪神が多いという結果となった。
#阪神タイガース(415回)
#中日ドラゴンズ(214回)
#読売ジャイアンツ(208回)
#広島東洋カープ(147回)
#千葉ロッテマリーンズ(143回)
#埼玉西武ライオンズ(141回)
#福岡ソフトバンクホークス(127回)
#横浜denaベイスターズ(117回)
#東京ヤクルトスワローズ(110回)
#北海道日本ハムファイターズ(102回)
#オリックスバッファローズ(95回)
#楽天イーグルス(89回)
各球団のInstagramの運用とその影響は?
球団名 | 投稿数 | フォロワー数 |
読売ジャイアンツ | 4229 | 37.9万人 |
阪神タイガース | 1989 | 27万人 |
広島東洋カープ | 97 | 10万人 |
横浜DeNAベイスターズ | 1003 | 13.4万人 |
千葉ロッテマリーンズ | 4663 | 14.8万人 |
福岡ソフトバンクホークス | 1851 | 25.7万人 |
北海道日本ハムファイターズ | 1105 | 22.6万人 |
楽天イーグルス | 球団公式アカウントは無 | 0 |
オリックスバッファローズ | 球団公式アカウントは無 | 0 |
埼玉西武ライオンズ | 球団公式アカウントは無 | 0 |
東京ヤクルトスワローズ | 球団公式アカウントは無 | 0 |
中日ドラゴンズ | 球団公式アカウントは無 | 0 |
各球団のInstagramアカウントの運用状況をまとめたデータを参照すると、最も積極的にInstagramを活用(≒投稿数)しているのは読売ジャイアンツ。投稿内容も静止画だけでなく、インスタライブ等を使いながら選手の練習や選手ロビーの風景を動画にして配信しており、ユーザーからのリアクション数も高い。
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ジャイアンツとヤクルトスワローズの2球団が東京を本拠地としている影響もあり、東京都のユーザーからの投稿が各都道府県の中で圧倒的に多い中、各球団は無観客試合でファンとの直接的な接触ができない分、SNSを積極的に活用し、コンテンツを配信しつつファンとのリレーションを醸成し、フォロワー獲得に繋げている。
調査レポートに関する問合せ
AIQ株式会社 担当:大⻄洋平
Email:info@moribus.jp