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インスタで世界観を統一する方法!投稿で押さえるべきデザインの基本を解説!

インスタで世界観を統一する方法!投稿で押さえるべきデザインの基本を解説!

はじめに

「投稿の雰囲気を整えたいけれど、何から始めれば良いかわからない…」「写真はうまく撮れたのに、フィードに並べるとバラバラに見えてしまう…」そんなお悩みをお持ちの方も少なくありません。

投稿に使用する画像の色味やトーン、構図、角度といった要素を少し工夫するだけで、アカウント全体の印象がグッと整い、フォロー・保存・共感につながりやすくなります。

本記事では、誰でもすぐに実践できる「Instagramのビジュアルを統一する完全マニュアル」を徹底解説いたします。

📖 この記事の所要時間:7分

  • ざっくり読む場合:約5分
  • 実践を意識してじっくり読む場合:7〜10分

👤こんな方におすすめ

  • SNSで自分の商品・サービスを“ちゃんと伝わる形”で届けたい方
     (例:アクセサリー作家、雑貨店、美容系アカウントなど)
  • 投稿の印象がバラつき、「魅力が伝わっていない気がする…」と感じている方
  • 自分らしいトーンや世界観を写真で表現したい、けれど方法がわからない方
  • 投稿を整えて、フォロワーや保存数の増加、売上アップにつなげたい方

📖このマニュアルを読むと…

  • トーンや構図にまとまり、アカウント全体の印象が改善される
  • 今までの“なんとなく流される投稿” から “保存される投稿” に改善される
  • “らしさ”が伝わるフィード作りを通して、共感・フォロー・ファン化につながる

投稿が変われば、印象が変わる。
整ったフィードを作る準備、はじめていきましょう

なぜビジュアル統一が重要なのか

ビジュアルを揃えることが重要な理由は、大きく3つあります。

①直感的に世界観が伝わる

投稿全体の雰囲気を統一することで、アカウントを見た瞬間にその世界観やストーリーがしっかりと伝わります。

②信頼が生まれ、購買につながる

一貫性のあるビジュアルにすることで、情報が整理され、アカウントへの信頼が高まります。その結果、「いいね」「コメント」「フォロー」などのアクションにつながる可能性も生まれます。また、アカウントの魅力や想いが伝わることで、購買やサービス利用にもつながることも期待できます。

③ 離脱を防ぎ、認知を強める

投稿内容にバラつきがあると、アカウントの印象が弱くなり、ユーザーが離れやすくなります。アカウント全体の雰囲気を整え、世界観や魅力が伝わりやすくなることで、ファンの定着や認知の向上につながります。

ビジュアルの統一に欠かせない4つのアクション

アカウント全体のビジュアルを統一するために必要なアクションは、4つあります。

  1. カラーパレットを決める
  2. 撮影の基本(構図・光・角度)を押さえる
  3. 編集・加工をする
  4. フィード全体の雰囲気を確認する

この4つのアクションを実践することで、世界観がしっかり伝わる理想的なアカウントを作ることができます。

カラーパレットを決める

世界観づくりの第一歩は、カラーパレットと雰囲気の設定です。カラーパレットを決めるための基本ステップは以下の通りです。

✅ Step1:テーマカラーを2〜3色に絞る
✅ Step2:トーン(明るさ・温かさ・鮮やかさ)を揃える
✅ Step3:キーワードを決めて方向性を明確にする
(例:ナチュラル、フェミニン、ポップ、モード など)

投稿のトーンや構図をそろえるだけで、アカウントの印象は大きく変わります。以下のBefore / Afterを見比べて、改善ポイントを見つけてみましょう。

▼Before|色や明るさ・構図がバラバラな状態

青みが強かったり、背景が暗かったりと、トーンや構図が統一されておらず、アカウント全体の印象が伝わりにくくなっています。

Before|色や明るさ・構図がバラバラな状態

▼After|色・光・構図を整えた統一感のある投稿

白やベージュ系をベースに、自然光や余白を意識した構図で、やさしく清潔感のある印象に仕上がりました。世界観がより伝わるフィードになります。

After|色・光・構図を整えた統一感のある投稿

▼気をつけるべきポイント

色の組み合わせやトーンを意識せず投稿を重ねてしまうと、フィード全体がバラついた印象になりがちです。投稿ごとに使う色味がバラバラだと、世界観が伝わりにくくなる原因になります。あらかじめ2〜3色の主調色を決めておくことが、統一感あるアカウント作りのコツです。

テイスト名カラーパレットキーワード例印象・おすすめ用途
ナチュラル系ベージュ、アイボリー、木目ブラウン暮らし感、シンプル、安心感暮らしを感じさせるアカウントに最適
フェミニン系淡いピンク、ホワイト、ベージュ柔らかさ、女性らしさ、癒しコスメや雑貨などのやさしい世界観におすすめ
ビビッド・ポップ系原色系(赤・青・黄など)元気、楽しい、テンション高め若年層ターゲットのプロダクト、ファッションなどに適する
スタイリッシュ・モード系ブラック、グレー、ホワイト、ダークトーン洗練、モダン、静けさ、都会的、アート性シックで特別感のある印象を与えたいときに。ファッションやアート系アカウントにおすすめ

▼事例紹介

①ナチュラル・ベージュ系

【カラーパレット】ベージュ、アイボリー、木目ブラウン、ホワイト

ベージュ
アイボリー
木目ブラウン

【キーワード】ナチュラル、暮らし感、あたたかさ、シンプル

【与える印象】柔らかく温かみのある印象で、暮らしのリアルさや安心感を届けたいアカウントにおすすめです

②パステル・フェミニン系

【カラーパレット】淡いピンク、ベージュ、ミント

淡いピンク
ベージュ
ミント

【キーワード】ふんわり、癒し、柔らかさ、女性らしさ

【与える印象】 優しさや親しみやすい印象で、女性らしさや癒しを感じてもらいたいアカウントにぴったりです。

③ビビッド・ポップ系

【カラーパレット】ビビッドイエロー、レッド、グリーン、オレンジ

レッド
ビビッドイエロー
グリーン

【キーワード】元気、楽しい、活動的、目を引く

【与える印象】元気でポジティブな印象で、見る人の目を引き、楽しく華やかな雰囲気を演出できます。

④スタイリッシュ・モード系

【カラーパレット】ブラック、グレー、ホワイト、ダークトーン

ブラック
グレー
グレー

【キーワード】洗練、都会的、モダン、静けさ、アート性

【与える印象】落ち着きのある洗練された印象で、シックで都会的な雰囲気を演出できます。アカウントの存在感や特別感を引き立てます。

⑤アースカラー系

【カラーパレット】カーキ、オリーブカーキ、ブラウン、テラコッタ

ブラウン
テラコッタ
オリーブカーキ

【キーワード】自然体、ナチュラル、落ち着き、ボタニカル

【与える印象】ナチュラルで温かみのある印象で、雰囲気を演出したいライフスタイル系・インテリア系アカウントにおすすめです。

⑥クラシック・レトロ系

【カラーパレット】マスタード、レンガ色、ネイビー、くすみカラー

マスタード
レンガ色
ネイビー

【キーワード】ヴィンテージ感、懐かしさ、趣、味わい

【与える印象】レトロな落ち着きのある印象で、独自の世界観を表現したいファッションや雑貨、カフェ、古書店などのアカウントにぴったりです。

撮影の基本(構図・光・角度)を押さえる

カラーパレットが決まったら、次は撮影の基本を押さえましょう。撮影をする際には、以下の「構図」「光」「角度」の3点を意識しましょう。

①構図

写真を撮るときに「なんとなく撮る」のではなく、構図を意識することで印象が大きく変わります。特におすすめなのが「三分割法」です。

▼三分割法とは

三分割法は、画面を縦横に3分割し、その線や交点に被写体を配置する構図テクニックです。これにより、視線の流れが自然になり、バランスが取れた写真に仕上がります。

三分割法とは

▼三分割法を意識するポイント

三分割法を活用する際に意識するポイントは、以下の3つです。

  • 交点に主役を配置する
    主役を交点に置くと自然に目が引かれます。
  • 水平線や垂直線を意識する
    背景の水平線やテーブルのラインを三分割の線に合わせると、全体が整った印象になります。
  • 余白を活かす
    余白を入れることで商品や被写体がより引き立ち、印象に残りやすい写真になります。

構図を意識するだけでも写真の印象は大きく変わります。「三分割法」を意識して被写体をやや端に寄せたり、余白や小物で奥行きを出したりすることで、整った写真になります。以下のBefore / Afterを見比べて、改善ポイントを見つけてみましょう。

▼Before|寄りすぎ構図で伝わりにくい写真

Before|寄りすぎ構図で伝わりにくい写真

被写体のサンドイッチにフォーカスしすぎて、画面が窮屈な印象になっています。余白が少ないことで、料理の魅力が伝わりにくく、背景とのバランスも偏っています。

▼After|少し引いて「余白」が生まれた自然な一枚に

After|少し引いて「余白」が生まれた自然な一枚に

少し引いた構図に変えることで、食器やカトラリー、背景が程よく写り、全体に余白が生まれました。空間に広がりが出たことで、まるで“食卓のワンシーン”のような自然で親しみやすい印象に。

▼事例紹介

IKEA Japan(@ikeajapan)の投稿は、三分割法を活かした写真が多く、構図の参考に最適です。
家具や小物、料理などを画面の交点や線上に配置し、空間の余白を効果的に使っているので、実際に見ながら構図のイメージを掴むことができます。

事例紹介
  •  交点(重要ポイント)に主役が配置されている
    左の男の子の顔が左上の交点付近にあり、自然に視線を引きます。右の女の子も右側の縦ラインに沿って配置されており、全体のバランスが取れています。

  • 水平ラインの活用
    テーブルの上面(おもちゃの線路部分など)が下から1/3のラインに合わせられていて、安定感を演出しています。

  • 全体のバランス
    背景の余白やカラフルなラグ、ぬいぐるみなどの補助要素が三分割エリアに自然に配置され、中央に視線が集まりやすくなっています。
    この構図により、子どもたちの楽しさや自然な動きが伝わり、奥行き感と親しみやすさを感じられる写真に仕上がっています。

この構図により、子どもたちの楽しさや自然な動きが伝わり、奥行き感と親しみやすさを感じられる写真に仕上がっています。

事例紹介
  • 交点に主役を配置する
    主題である保存容器が交点付近に配置されています。特に手前の緑のボックスが、右側の縦ラインと上側の横ラインが交わる位置にあり、視線を自然に引きつけます。
  • 水平線や垂直線を意識する
    容器の積み上げラインが右側の縦ラインに沿うように配置され、奥の紫色の容器は左の縦ラインに重なっています。これによりバランスが取りやすく、安定感と奥行きが生まれています。
  • 余白を活かす
    奥にある植物やキッチン道具が三分割の上段に自然に配置されており、背景に余白を持たせることで画面全体に生活感やリアリティが加わっています。

この構図により、主題が中央に固定されず、視線が自然に流れるため「日常感」や「自然さ」が演出されています。三分割の交点を意識することで、食品の魅力をより引き立てる効果が生まれています。

②光

自然光を活かすことで、清潔感やナチュラルさ、柔らかい雰囲気を演出できます。特に、窓際の柔らかい光や曇りの日は、商品や被写体を自然に引き立ててくれます。また、午前中や夕方前など、光が比較的優しい時間帯に撮影することを推奨しております。

⚠️直射日光を使うと、強い影が出て被写体の色味が飛んでしまうので注意が必要です

  • インテリアなら、光と影が作る陰影で奥行きや温かみを演出
  • ファッションなら、肌や素材の質感を自然に美しく見せることが可能

▼事例紹介

ソファやファッションアイテムを自然光で撮影した投稿

③角度

角度は、商品の魅力を引き出す大切な要素です。同じ商品でも、撮影角度によって印象や伝わり方が大きく変わります。どのように見せたいかを意識して角度を選ぶことで、アカウントイメージや世界観をより効果的に伝えることができます。

▼角度の特徴と種類

ここでは、以下の3種類の角度について解説いたします。

①真上(フラットレイ)
②斜め45度
③真横(水平)

①真上(フラットレイ)

特徴: 可愛らしさ・親しみやすさを感じさせ、すっきり整理された印象に
活用シーン: アイテムを整理して見せたい/複数商品を比較したいときに最適

カテゴリ印象・ポイント
飲食彩りや清潔感を強調し、安心感やヘルシーさを表現できる
雑貨・ライフスタイル生活感や楽しさを伝え、親しみやすさやリアルな日常感を演出できる
コスメパッケージの整った配置で高級感・洗練感を演出しつつ、カラーも引き立てられる

▼事例:真上からの撮影の場合

②斜め45度

特徴: ナチュラルさ、生活感、動きのある印象
活用シーン: 暮らしの一コマを切り取ったような写真に適しており、奥行きや立体感を演出しやすい

カテゴリ印象・ポイント
アパレル立体感や動きを伝えることで、リアルな着用感やカジュアルさを演出します。
インテリア奥行きや空間の広がりを強調することで、居心地の良さや暮らしのイメージを演出します。
モビリティ車体の立体感や流れるようなフォルムを見せることで、力強さやスタイリッシュさを演出します。

▼事例紹介:斜め45度からの撮影の場合

③真横(水平)

特徴: スタイリッシュさ、高級感、洗練された雰囲気
活用シーン: 商品の質感やフォルムをしっかり見せたいときに効果的

カテゴリ印象・ポイント
アパレル素材感や細部のディテールを際立たせることで、上品さや高級感を演出できます。
コスメボトルの立体感や質感を際立たせることで、洗練されたアカウントイメージを表現できます。
ワイン・ウイスキーなどのボトルラベルデザインやフォルムを強調することで、高級感や特別感を演出できます。

▼事例紹介:真横(水平)からの撮影の場合

編集・加工をする

投稿全体の印象を統一するためには、編集や加工も欠かせません。 Instagramアプリの「Filter」と「Edit」機能を活用することで、簡単に加工することができます。

▼Filter(フィルター)

ワンタップで全体の色調や雰囲気を大きく変えられます。

Filter(フィルター)

▼実例:Fadeで淡い印象に、Warmで暖かみをプラス、Coolでクールに

実例:Fadeで淡い印象に、Warmで暖かみをプラス、Coolでクールに
Fade
↑Fade
Fade warm
↑Fade warm
Fade cool
↑Fade cool

▼Edit(詳細編集)

Editは、細かい微調整ができる項目です。主に以下のような調整が可能です。

項目名できること
Brightness(明るさ)全体の明るさを調整
Contrast(コントラスト)被写体をくっきり見せたいときに
Saturation(彩度)カラーの鮮やかさをコントロール
Warmth(色温度)温かみ(黄色寄り)・涼しさ(青寄り)を調整
Shadows / Highlights(影・ハイライト)細かい明暗を調整
Fade / Vignette / Sharpen など雰囲気の微調整に
Edit(詳細編集)
Edit(詳細編集)

色味・構図・角度・トーンを少し整えるだけで、アカウント全体の印象は大きく変わります。投稿や写真を見直すヒントとして、以下のBefore / Afterを参考にしてみましょう。

▼Before|統一感がなく“世界観”がぼやけている状態

Before|統一感がなく“世界観”がぼやけている状態
  • 色味や構図に統一感がなく、雑多な印象
  • 角度も投稿によってバラバラ
  • 全体として“世界観”が伝わりづらい

▼After|色と構図を整えるだけで“らしさ”が伝わるフィードに

After|色と構図を整えるだけで“らしさ”が伝わるフィードに
  • 色味と構図が揃い、フィード全体に安心感
  • 投稿ごとの個性は残しつつも、統一感のある世界観に
  • 一貫したトーンにより“らしさ”が伝わるフィードに変化

▼気をつけるべきポイント

フィルターや明るさの調整を投稿ごとに変えすぎると、トーンが統一されず、散らかった印象になります。お気に入りの編集パターンをテンプレート化しておくと、世界観を崩さずに投稿できます。

▼事例紹介

@fekete_official

白を基調にした淡いトーンとやわらかい光感で、ナチュラルかつフェミニンな世界観を表現しています。
特に、Brightness(明るさ)を高め、Saturation(彩度)を抑えめにすることで、くすみ感のある柔らかな仕上がりにしているのが特徴です。

@fekete_official

miharayasuhiro_official

あえてコントラストを強めにし、ややシャドウを深くしてモード感を演出しています。
加工でContrast(コントラスト)とシャドウを強調することで、ストリート×ハイファッションの雰囲気を表現することができます。
無機質な背景や夜の街中でも雰囲気が統一され、アカウントの力強さや存在感が際立ちます。

フィード全体の雰囲気を確認する

投稿する前に「プロフィール画面」を使って、フィード全体のバランスを確認しましょう。特に以下の2点を意識してチェックするのがおすすめです。

  • 色味・トーンのまとまり
    投稿の色や雰囲気にバラつきがないか確認します。
  • 世界観の一貫性
    アカウントが伝えたいテーマや雰囲気がフィード全体でそろっているかを見ます。

▼下書き保存を活用する

Instagramには、投稿を作成する途中で保存できる「下書き保存機能」があります。この機能を活用すれば、投稿がどのように表示されるか事前にプレビューで確認できるため、完成イメージを掴みやすくなります。

下書き保存を活用する
下書き保存を活用する
下書き保存を活用する
下書き保存を活用する
下書き保存を活用する

まとめと実践ポイント

  1. カラーパレットとキーワードで方向性を決める
  2. 撮影時に構図・光・角度を意識する
  3. 編集でトーンを統一する
  4. フィード全体を事前に確認する

小さな工夫を積み重ねることで、世界観が伝わる魅力的なアカウントに育てていきましょう!

Appendix

Moribusでは、投稿ごとの数値分析をやラベル機能を活用した分析を通じて、「どんなビジュアルがファンに響くのか」を定量的に把握することができます。

Appendix

Analyticsから各投稿の反応データを可視化することができます。

トーンやテーマ別に成果を比較することで、アカウントの世界観をより効果的に強化できます。

Appendix

Assistで競合アカウントを可視化することで、自社と競合の投稿状況を把握できます。

競合アカウントの実際のフィードに飛んでカラートーンやビジュアルの傾向を確認しながら、データ分析とあわせて総合的に戦略を立てることができます。

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