SNSマーケティングでは、自社の独自性を打ち出すと良いといわれています。
独自性とは、その企業が持つ独自の強みのことをいいます。たしかに、自社の独自性をSNS運用に活かすことができれば、他社にはない投稿でフォロワーを惹きつけ、ファンを増やしていけるでしょう。しかし皆さんの中には、「そもそも独自性の意味が分かるようで分からない」という人も多いのではないでしょうか。なんとなくは理解できても、具体的に何をどうすれば良いのかが分からないという人もいるかもしれません。
そこでこの記事では、自社の独自性を活かしたSNSマーケティングとはどういうものなのかを解説していきます。具体的なSNS事例も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
SNSマーケティングとは
SNSマーケティングとは、企業がInstagramやTwitterなどのSNSを利用して「商品が売れる仕組み」を作ることをいいます。
いわゆる営業活動や販売活動を行わなくても商品が売れる仕組みを作るのが、マーケティングです。そして、SNSで消費者と良い関係を築き、自社や自社商品の価値を知ってもらって、消費者に選ばれる企業・ブランドにするという一連の活動のことを、人々はSNSマーケティングと呼んでいます。
独自性とは何かー差別化との違いは?
独自性とは、その企業が持つ独自の強みのこと、つまり、企業が独自に培ってきた能力や、もともと持っている固有の特性を説明する言葉です。一方、差別化とは、ものを売るために他社と比較して作り出した強みのことをいいます。
例えば、日本は昔からものづくりを得意としてきた国であり、今でもその品質は世界的に認められています。これは、日本の独自性です。競合が簡単に追随できるものではありませんし、たとえ競合が出てきたとしても、メイド・イン・ジャパン製品の品質の高さや信頼性はゆるぎません。
一方、海外企業が同じような製品を日本製よりも安く作ることがあります。これが、価格で差別化している例です。この場合の強みは価格であり、ものを売るために比較して作り出した強みなので、他にもっと安い競合が出てきたら強みではなくなってしまいます。ここが、独自性との大きな違いです。
他社に負けない強い企業を作るためには、競合と比較して差別化をするのではなく、自社の独自性を活かしてブランディング、マーケティングを進めることが重要なのです。
独自性を活かしたSNSマーケティングの事例
自社の独自性を活かしたSNSコンテンツの例として、小田急百貨店 コスメ&ビューティーのInstagramアカウント(リール)の事例を紹介します。
小田急百貨店では、「美容部員おすすめのコスメ」や「売り場スタッフのイチ推し商品」などのコンテンツを作り、リールで投稿しています。これらの投稿には、以下のような独自性があります。
- 化粧品に関する専門知識を持つ美容部員が発信している(権威性)
- いわゆる「デパコス」の知識が豊富で、本当に良いものをたくさん見てきているデパートの化粧品売場スタッフが発信している(信頼性)
このような権威性や信頼性の高いアカウントの情報は、化粧品メーカーに忖度したものや、メーカーの意向で発信しているものではなく、美容部員や売り場スタッフが自身の知識に基づいて提供している本物の情報であると誰もが信じるでしょう。
SNSには、化粧品・コスメの紹介をするインフルエンサーや個人消費者のアカウントが数え切れないほどあり、それぞれ本当に良い情報を発信しています。しかし、それらとは一線を画す専門家の投稿であるという点が、小田急百貨店のアカウントの独自性です。インフルエンサーの投稿とは位置付けも強みも異なるため、どちらが良い悪いという比較対象にはなりません。そこが、独自性を持つアカウントの強いところなのです。
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自社の独自性を活かしたSNSマーケティングまとめ
この記事では、SNSマーケティングで取り入れたい、独自性を活かしたコンテンツ作りについて解説しました。強いブランドを作るために、他社と差別化するのではなく、自社の独自性を前面に出すことを意識してマーケティングを進めていきましょう。
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