ストーリーは、Instagramの投稿方法の一つです。24時間限定公開という他にはない特徴を持っており、多い人は1日に何回も更新している人気投稿です。
ストーリーは、ただ情報を提供するだけでなく、企業のマーケティング活動においても大いに利用したいツールです。なぜなら、ストーリーには上手に活用するとフォロワーとの親密度を高め、「ファン化」できる機能が備わっているからです。
自社の熱狂的なファンを増やすことは、事業を成功に導く一つの大きな要因になるでしょう。そこでこの記事では、フォロワーを熱狂的なファンにする、Instagramストーリーの活用法を紹介していきます。
目次
インスタ ストーリーとは
ストーリーとは、Instagramの投稿方法の一つで、動画や写真を使った24時間限定公開の投稿のことをいいます。ストーリーの配信中は、フォロワーのホーム画面の上に丸い枠で表示されます。
24時間経過するとこの丸い枠が消え、投稿を見られなくなります。また、24時間以内に次のストーリーを投稿すると、最初の投稿に追加され、スライドショーのように画面が切り替わって次々に表示される仕組みになっています。
マーケティングとは
マーケティングとは、「商品が売れる仕組みをつくること」だとよくいわれます。具体的には、お店で販売員が勧めたり、セールスチームが営業に行ったりしなくても、自然と商品が売れるようにするための活動のことをいいます。
Instagramマーケティングと聞くと、写真や動画を投稿して商品を宣伝するというイメージが浮かぶかもしれませんが、マーケティングで行うのは宣伝活動だけではありません。市場調査やデータ分析など、商品が売れる仕組みをつくるためのあらゆる活動が全てマーケティングなのです。
インスタ ストーリーを使ったファンマーケティング戦略
ブランドや商品のファンとは
ファンとは、fanatic(ファナティック=狂信者、マニア)を語源とする言葉で、熱狂的な支持者や愛好者のことをいいます。
ブランドや商品のファンは、ただの顧客ではなく、熱狂的に支持して愛用している顧客です。ファンを増やせば値段で勝負する必要がなくなるため、競合他社との価格競争に巻き込まれることがなくなります。そして、ファンは自分の家族や友達にブランドや商品を宣伝してくれるため、ファンが多ければ口コミで自然と新しい顧客が増えていくでしょう。さらに、ファンは時にはフィードバックをくれるため、それを商品の改善に活かすこともできます。
ファンは、企業にとっての強い味方であり、大切な存在なのです。
ファンマーケティングの対象者
パレートの法則という言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。2:8の法則とよばれることもあります。
パレートの法則は色々な場面に当てはまりますが、顧客と企業の売上の関係においては、「顧客のうちの上位2割の優良顧客が企業の売上の8割を作っている」、Instagramにおいては、「フォロワーの中でも上位2割の熱心なフォロワーがそのアカウントの売上の8割を作り出す」といわれています。
Instagramストーリーのファンマーケティングは、この上位2割の熱心なフォロワーを育てる、つまり、2割のフォロワーをファンにするために行うと良いでしょう。
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ファンマーケティングにインスタ ストーリーが適している理由
上位2割の顧客は、すでにあなたの会社や商品の良さを知っています。その人々に対してすべきことは、もっと愛着を持ってもらうこと。今よりもっと熱心なファンになってもらうことです。
Instagramストーリーには次のような特性があるため、ブランドをもっと身近に感じて親密になり、ファンになってもらうのに適しています。
- 24時間限定公開で、その後は消えてしまう
- 選ばれた人のみへの限定配信ができる
- フォロワーとコミュニケーションをとって信頼関係を築ける
- フォロワーの投稿をリポストして紹介できる
24時間限定公開で、その後は消えてしまう
Instagramストーリーの最大の特徴は、投稿後24時間たつと見られなくなるという点にあります。
24時間限定というとその場限りの投稿のようなイメージがあるため、ファンの囲い込みには役立たないように思われるかもしれません。しかし、ストーリーは24時間だからこそ、見た人に「最新情報をキャッチできた」「限定情報を見られた」と喜ばれるのです。ただし、せっかくの限定情報が内容のないものでは意味がありません。見た人に「ラッキー」と思ってもらえるものを投稿することこそが、ストーリーではとても大切なのです。
選ばれた人のみへの限定配信ができる
ストーリーには、「親しい友達」という機能があります。これは、フォロワーの中でも特に選ばれた人を「親しい友達」として設定し、その人たちのみにストーリーを公開できるというものです。
例えば、ストーリーのアンケートを使ってシークレットセールの希望者を募り、回答の先着○名限定で「親しい友達」に登録して招待します。限定セールという特別感・お得感を演出できるうえに、あなたのストーリーをこまめにチェックしなければという気持ちも醸成されるということを狙った施策です。
「自分が選ばれた」というのは、フォロワーにとって非常に嬉しいことです。こうした施策を積み重ね、フォロワーをファンに育てていくというのも一つの戦略としておすすめです。
ストーリーの「親しい友達」については、以下の記事で詳しく解説しています。
▶︎インスタ ストーリーの親しい友達とは? 登録の方法も解説
フォロワーとコミュニケーションをとって信頼関係を築ける
ストーリーのアンケートや質問ボックスを使ったことがある人も多いでしょう。アンケートや質問ボックスはフォロワーにとって楽しいコンテンツですが、ただ楽しむだけでなく、信頼関係を築いてさらに囲い込むためにもう少し工夫をしてみませんか。
例えば、商品のプチストレスを質問ボックスで聞いてその解消法をストーリーで回答すれば、質問者だけでなく他のユーザーの役にも立ちますし、消費者に真摯に向き合う企業という印象も与えられるでしょう。そして、良い意見があれば商品開発に活かすこともできます。まさにこれが、マーケティングです。
フォロワーの投稿をリポストして紹介できる
フォロワーがあなたの会社の商品を紹介している投稿を見つけたら、その人の許可を得てストーリーで紹介するのもおすすめです。
自分の投稿で友達やフォロワーに宣伝しているということは、熱心なファンである証拠です。それをストーリーで紹介すれば、本人に喜ばれるのはもちろんのこと、他のフォロワーも「自分も紹介されたい」というモチベーションで投稿してくれるようになるでしょう。うまく仕掛けを作れば、ファン同士がコミュニケーションをとるようになるかもしれません。
ファンの楽しみやモチベーションを醸成するのは、ファンの熱量を高めるのに効果的です。ぜひ試してみてください。
インスタ ストーリーを活用したファンマーケティングまとめ
この記事では、Instagramストーリーを使ってフォロワーを「ファン化」する施策について解説しました。ストーリーには次のような特性があり、熱心なファンを増やしていくのに適しています。
- 24時間限定公開で、その後は消えてしまう
- 選ばれた人のみへの限定配信ができる
- フォロワーとコミュニケーションをとって信頼関係を築ける
- フォロワーの投稿をリポストして紹介できる
ストーリーには、様々な便利な機能も備わっています。上手に活用して、自社のファンを増やしていきましょう。