インスタグラムのマーケティングにおける目的を達成するため、KPIを設定し、結果数多くのフォロワーを抱える大規模なアカウントに成長させてきた運用者の皆様は、今後さらに潜在顧客の獲得を進める為にフォロワー数を追うと同時に、ゴールとして購入等のアクションに繋げるコンバージョン率を高めることなどが課題として挙げられると思います。
ある程度の規模のフォロワー数を有するアカウントに成長したフェーズの場合、ただ数値としてフォロワーを増やすのではなく、企業・ブランドに親和性があり、LTVとソーシャル影響力の高い潜在顧客を発掘していき、コンバージョン率を高めることを考えていかなければいけません。
今回はある程度のフォロワーの規模に達しているインスタグラムアカウントの運用者様向けの、質の高いフォロワーを集める方法についてご紹介していきます。
人気投稿への上位表示させる
今後も継続的に新規フォロワー獲得する為には、各ユーザーへの人気投稿への上位表示がなされることが重要です。
上位表示のアルゴリズムは常にアップデートされ続けており、よりユーザー毎に見たいと思う記事や画像がパーソナライズ化され、上位表示されるようになっています。そこで影響してくる要素として以下の点が挙げられます。
▷親密度
各ユーザーに上位表示される要素の一つに「親密度」という要素が影響するとされています。こちらは利用者と投稿者の関係性が数値化され、いいねやコメント、メッセージのやりとりが頻繁に交わされている場合に、より親密度が高いと判断されるようです。ですので投稿にコメントをされた際は、積極的にコメント返しを行い、コミュニケーションを図ることも大切です。
▷ハッシュタグの付け方を改善。関係値を強くする
検索トップに表示されるようにする為には、投稿数の多い人気ハッシュタグを付けて露出を増やすという施策も考えられますが、先述したアルゴリズムの変更において、各投稿に付ける全ハッシュタグの関連性も見られるようになりました。
※上記はイメージ画像です
上記はAIQ株式会社でリリースしている「AISIGHT」というツールでハッシュタグを分析したもの(実際の分析画面を簡略化しています)です。
このツールでは過去やこれから付けようとするハッシュタグの「関連性」をA〜D評価で判断し、さらに関連性のないタグには警告マークが表示されます。
皆さんご存知のように、通常タグの上限は30個の上限が設けられ、その上限分をフルにタグを付けてできるだけ多くのユーザーの目に触れる機会を作ることが一般的です。
その中で、付けたタグ同士が関連性を持っていればいるほど、各タグ毎に検索されてフィードとして表示される人気投稿の最初の上位9つに画像が入る可能性が高まることが明らかになっています。それ以外にも画像についたいいねの数も影響しますが、必ずしもいいねの数だけでは上位表示されないのが今のインスタグラムの人気投稿のアルゴリズムになっています。
テーマ性や世界観で訴求する
いいねの数の多さや画像一つ一つのクリエイティブのみでフォロワーを獲得するのも、初速をつける意味では有効かもしれませんが、購入に至りそうなコンバージョン見込みの高い顧客からフォローを獲得するには、テーマ性や世界観で訴求する事が重要です。
ある事例において、例えばある飲料メーカーで開発販売していたお酒のアカウントのインスタグラムの運用は、商品単体だけでなく、テーマ性を感じさせる投稿を実施していました。投稿された写真には美しい風景とお酒が映り込んだ写真が多くあり、自然の中で育まれた雄大なテーマ・世界観を演出しています。
写真のテーマを決めて配信をしていくと、インスタのプロフィール画面を閲覧した際に全体的に投稿される画像のテーマ性に共感し、お酒を飲まない方にも興味を持ってもらい、フォローをしてもらえるような潜在顧客、リード顧客を獲得することが可能です。トンマナでギャラリーを統一させ、同じ雰囲気、同じテイスト、同じ感覚を投稿し続けることが大切です。
参照記事:インスタグラムのプロフィール画面を改善してフォロワーを増加させるには?アカウント運用TIPSをご紹介
量より質を重視した投稿を意識
ユーザーとの接点を保つ為に、投稿頻度を増やす方向性も一理はあると思いますが、投稿内容も一つ一つが良いものでなければユーザーからの支持を得ることは難しいかもしれません。たとえ自社からいいねやコメントなどのアクションを行なったとしても、投稿に魅力を感じなければ、フォローがなされない可能性もあります。
魅力的な投稿画像の中で、有名なアカウントで多く採用されている手法として「グリッド投稿」と呼ばれる、9つ写真が一枚の作品となるような画像の投稿手法は、スマートフォンでみた場合に、フォロワーに対して一種のインパクトを残します。
1投稿の質をそれぞれ担保しつつ、全体を通してさらに驚きと感動を与えるような取組で、ブランド力も向上することでしょう。
投稿分析の結果を元にPDCAを回す
今回は質の高いフォロワーを増やす際のテクニックをご紹介しました。自社のアカウントの世界観やコンセプト、クォリティに共感し、多くのフォロワー及びファン、購入に至る潜在顧客を集める可能性が高まります。
現在インスタグラムを運用している多くのビジネスアカウントでは、インサイト分析と呼ばれる、投稿画像毎に過去7日間のインプレッション、過去7日間のリーチ、過去7日間のプロフィールビューを順番に表示される機能が搭載されています。これらの数値を活用し、反響の大きい投稿の傾向を分析していくことをお勧めします。
AIQ株式会社で紹介している分析ツール「AISIGHT」では、これらのデータを分析してエクスポートしたり、担当者がつけたハッシュタグの評価を行なってくれるなど、運用者の効率的な運用をサポートしてくれる機能が満載です。
この人気投稿への上位表示に必要なハッシュタグの最適化ができる「AISIGHT」を活用し、作業の効率化と効果の向上を図ってみてはいかがでしょうか?