マーケティング

化粧品・コスメ業界で成功するインフルエンサーマーケティングの理由と事例

化粧品・コスメのインフルエンサーマーケティング事例5選を紹介

一昔前までは芸能人を起用したCMをテレビで放送する、雑誌・チラシで宣伝するというマス広告方法が一般的でしたが、現代のユーザーはよりリアルで新鮮な情報を求めて、InstagramやTwitterなどのSNSでタグ検索を行い、気になる化粧品・コスメを検索しています。

口コミを検索してから購入することが当たり前になり、質の良し悪しが求められる現在、すべてのモノの品質が高まっていく中で、ユーザーは「良いか悪いか」ではなく、「好きか嫌いか」で選ぶように変化してきています。

インフルエンサーは、商品やサービスの魅力をあらゆる面から評価し発信することで、ブランドに対するユーザーの「好き」を育ててくれる頼もしい存在です。

この記事では、化粧品・コスメなど美容関連でインフルエンサーマーケティングが効果的な理由と、事例について詳しくご紹介します。

化粧品・コスメ業界でインフルエンサーマーケティングが効果的な理由

化粧品・コスメ業界でインフルエンサーマーケティングが効果的な理由

化粧品・コスメ・美容業界は、インフルエンサーマーケティングを積極的に活用している業界の一つです。

株式会社電通が運営する電通報が公開したデータによれば、数あるジャンルの中でも「メイクアップ製品」「スキンケア製品」「ボディーケア製品」はインフルエンサーによる推奨が購買行動に大きく影響を与えることがわかっています。

ではなぜ、化粧品・コスメ業界はインフルエンサーマーケティングによるPRが向いているのか、その理由について解説します。

ユーザーの検索行動の変化

SNS時代と言われる現代ではユーザーの検索行動は変化しており、Googleなど検索エンジンによる検索だけではなく、InstagramやTwitterなどで「ハッシュタグ検索ことタグる」を行い、情報収集することが非常に多いです。

SNS検索では、リアルで新鮮、しかも画像・動画などリッチな情報を簡単に手に入れることができるためです。

特に、10代〜20代の若年層女性のほとんどは化粧品・コスメの情報をSNSで検索したことがあるというデータもあるほどです。

購入検討段階で多くのユーザーがSNSを検索するとわかれば、対策しない手はないでしょう。

使用感が伝わりやすい・イメージしやすい

これまでの宣伝方法の場合、化粧品の魅力や使用感を伝えるのが難しい部分がありました。

一方、インフルエンサーマーケティングでは、インフルエンサーが実際に化粧品を使用した写真を掲載して宣伝するため、使用感が伝わりやすくなります。

特に親近感を持っていない芸能人やモデルが化粧品を使用しているポスターよりも、日頃からフォローしている親近感を感じているインフルエンサーの投稿のほうが、「私も使ってみようかな?」と興味や購買意欲を自然に引き出しやすいのです。

ユーザーは自分の意思でインフルエンサーをフォローしています。憧れのインフルエンサーが使っているというだけで、プラスの印象からスタートできることも大きなメリットです。

集客・販売につなげやすい

Instagramでは、商品の上にタグを付けることで、WEBサイトのURLの他にも、商品名や価格などを載せることが可能です。

ユーザーが欲しい情報を商品ごとに載せられるため、興味関心を引き出しながら集客、販売につなげやすくなります。

また、化粧品・コスメ系のインフルエンサーをフォローしているのは、同じく化粧品に興味関心の強いユーザーが多い傾向にあります。

狙ったターゲットに投稿がリーチしやすいというのもメリットです。

化粧品・コスメのインフルエンサーマーケティング事例

化粧品・コスメのインフルエンサーマーケティング事例

ここからは、化粧品・コスメのインフルエンサーマーケティングの実際の事例についてご紹介します。

事例1:メイベリン

日本でも有名な化粧品ブランドのメイベリンは、新しいマスカラを多くの人に知ってもらうことと、ウォルマートの販売促進を目的にインフルエンサーマーケティングを実施。

メイベリンが起用したのは、美容・メイクに関するコンテンツ作りが上手い美容系インフルエンサーです。

インフルエンサーは、ウォルマートに足を運ぶ顧客を増やすため、実施の店舗で新しいマスカラを魅力的にディスプレイし、その様子を撮影して投稿しました。

また、メイベリンが起用した複数人のインフルエンサーのうちの一人であるKimberly Pavaoさんは、実際にマスカラを使用する短時間のメイク動画を投稿。

施策は7万3,700ビュー以上、合計インプレッション数3570万、メイベリンの総メディア価値が1.3倍に増加など、大きな効果をもたらしました。

事例2:Glossier

ヴォーグ誌のファッションアシスタントをしていたエミリー・ワイスさんが立ち上げたブランド「Glossier」は、芸能人やモデルを起用せず、ブランドのファンである女性インフルエンサーのみを起用したマーケティングを実施しました。

この施策ではまず、13人の美容系インフルエンサー「グロッシアー・ガールズ」を2日間のニューヨーク旅行へ招待。

グロッシアー・ガールズのフォロワー数はそれぞれ1,000人ほどでしたが、旅行の様子を各アカウントに投稿すると、それを見たほとんどすべてのフォロワーが一斉にGlossier公式アカウントをフォローしたため、Glossierは瞬時に大規模なフォロワーを獲得することになりました。

事例3:rom&nd

rom&ndは韓国の化粧品ブランドです。

rom&ndが宣伝にあたって起用したのは、化粧品・コスメ系インフルエンサーの中でも特に韓国コスメに詳しく、これまで多くの韓国コスメを紹介してきたインフルエンサー。

韓国コスメに興味関心を持っているフォロワーの多いインフルエンサーを起用することで、直接的に顧客になる可能性のあるユーザーへの訴求を行うことができました。

事例4:M・A・C(エスティーローダー)

世界有数の化粧品ブランドとして知られるM・A・C(エスティーローダー)は、日本でも数多くのファンを獲得している化粧品ブランドです。

M・A・Cが起用したのは、メイクのプロフェッショナルであるメイクアップアーティストでした。

メイクアップした部分のみをクローズアップした動画・写真をアップすることで使用感や色つやをわかりやすくするなどの工夫を行い、インフルエンサーが投稿したセルフィーを公式アカウントでも再発信。

すると、フォロワー数は1500万人にまで増加しました。双方のアカウントで投稿を行うことによって、それぞれのフォロワーを取り込むことができたためです。

事例5:BECCA化粧品

BECCA化粧品の事例は、ブランドのファンであるインフルエンサーによって大きな成功をもたらしたケースです。

BECCA化粧品は、美容インフルエンサーであるクリッシー・テイゲンさんを起用し、新製品のアイシャドウ「ハイライター・パレット」を開発しました。

元々ブランドのファンであるクリッシー・テイゲンさんは、「自分がどれほどBECCA化粧品のアイシャドウのファンであったか」を語る動画をInstagramにアップ。さらに、制作に関わった経緯や、商品の詳細は公式サイトからチェックできることなどを伝えました。

この投稿は14万件以上のいいね、500万回以上の再生回数と非常に高いエンゲージメントを獲得しています。

BECCA化粧品がこのキャンペーンで起用したのはクリッシー・テイゲンさん一人のみだったにも関わらず、大きな成功を手にできたのは、以下のような理由が考えられます。

  • インフルエンサーが元々ブランドのファンであったこと
  • フォロワーの多くにブランドのターゲット層が含まれていたこと
  • フォロワー1,290万人以上と情報の拡散力が高いこと

このことからは、インフルエンサーは必ずしも複数人起用しなければならないわけではなく、目標に合ったインフルエンサーを選ぶことが何よりも重要であるということがわかります。

まとめ

化粧品・コスメなど美容関連の製品・サービスはインフルエンサーマーケティングとの相性が非常に良いことが特徴です。

中でも、美しい写真や動画を使って訴求できるInstagramはコスメ業界には欠かせないと言っても過言ではないほど、重要なマーケティングツールの一つと言えます。

また、ご紹介した事例からも分かる通り、インフルエンサーマーケティングではインフルエンサーの選定が非常に重要です。フォロワー数の多さで起用しても、ターゲット層が含まれていないのでは結果につなげることはできません。

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